どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2015夏の巡礼㉘-〝伊達いちご〟の将来/新天地にとどまるか、ふるさと亘理町に戻るか

-No.0759-
★2015年10月20日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1685日
      高倉健没から →  344日
★ オリンピック東京まで → 1739日








◆人それぞれの日々、あと4年

 8月28日。
 3日ばかりのプライベートタイムをすごして、巡礼に復帰。

 札幌をあとに、噴火湾沿岸を目指す。
 “蝦夷富士”羊蹄山を中心に、後志・胆振・石狩の3支庁にまたがって”道央高地”とも呼ぶべき大きな瘤が、札幌と道南地域を隔てており。
 そのために時間距離では、苫小牧経由の遠まわりな道央自動車道を突っ走ったほうが、近いし早い。

 しかし、北の国らしい雄大な風光を満喫するとなれば、断然、峠越え。
 ぼくらは国道230号(定山渓国道)で中山峠を越えて行く…。

       ☆       ☆       ☆
 
 つい1週間前の10月13日、中山峠に初雪のニュースがあった。
 北の大地では、とくに驚くほどのことではない、が、やっぱり「あぁ…」という、心底から深い共鳴感はある。
 たとえば函館の春といえば、例年5月連休頃になる桜の開花だが、その花見、とくに夜桜見物になれば石油缶に薪をくべる暖房が恋しく、屋台店のラジオからは「石北峠、狩勝峠では吹雪…」のアナウンスが流れたりもするのだ。

       ☆       ☆       ☆

 中山峠(861メートル)から下って、羊蹄山麓“高原の十字路”喜茂別、ルスツ(留寿都)リゾ-ト、洞爺湖畔を半周巡って伊達市に至る。
 〈仙台いちご〉の産地、宮城県亘理町から移住生産する農家の人たちの、いちごハウス。
 昭和新山の赤茶けた山肌を間近に望む高原に訪ねる。

 何度も言ってきたことだが、仙台伊達藩ゆかりの北海道伊達市から招かれての、このイチゴ農家の移住生産は、《11.3.11》にまつわる支援事業のなかでも出色、もっとも幸せなケースといっていいのではないか。
 とくに、いまも農地の汚染深刻な福島県のことを想うと感慨ふかいものがある。

 この時季はちょうど、クリスマスケーキなど洋菓子用の生産にむけた調整の段階。
 生食用にくらべると、小ぶりで愛らしく、形も丸く整ったもの…洋菓子メーカーからの品質要求はなかなか厳しい。
 ハウスでの栽培は、品種ごとに細かい肥料の与え方や育成管理法があり、各農家ごとに工夫もちがう。
 去年、今年と、「いまひとつデキがよくない」声が多く聞かれた。

 アレから4年半をすぎて、将来への展望もさまざまだ。
 この北国を生産拠点に、と決めた人。
 ふるさとの老親を想って、帰郷に心かたむく人。

 ハウス取得の債務償還までに、あと4年。
 …ということは、オリンピックの前の年まで。
 人それぞれの日々がつづく。