どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2015夏の巡礼㉗-田舎舘村に憩う/  連続4年目、最高傑作の「田んぼアート」に喝采!

-No.0753-
★2015年10月14日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1679日
      高倉健没から →  338日
★ オリンピック東京まで → 174日








◆巡礼8日目、8月24日月曜日、午後

 田野畑村の漁師「きんちゃん」、佐々木公哉さんと逢うことができて、このたびの巡礼に大きな区切りがついた。
 このあと北海道に渡って、噴火湾のまち伊達市に、宮城県亘理町から移住生産しているイチゴ農家の方たちを訪ねる予定がのこっていたが、すでに東京を出てから8日がすぎている。そろそろ骨休めしたい頃だった。
 
 久慈を経て、九戸インターから八戸自動車道、さらに東北自動車道に乗り入れ、一路、青森港を目指す。
 下北半島大間原発のその後も気になるけれど、ざんねんながら、このたびはキャンセル。
 途中、黒石インターに下りて、田舎館村へ。

 2015年の「田んぼアート」作品を観に行く。
 これも2012年以来、毎年たのしみな〝鑑賞休憩〟地だった。

 穂の色が異なる稲を、綿密に設計された図柄にあわせ植え育てることで、稔りの秋にみごとな作品に仕上げる。
 はじめて観たときには、〝斜め俯瞰〟まで計算し尽されたその妙技に舌を巻いた。

 その最初の出逢いが2012年、作品は「悲母観音と不動明王」、出来栄え出色。
 「がんばろう東北」のメッセージまでが、稲穂の色でくっきり表現されていたのを覚えている。

 しかも、城の天守閣に見たてた村役場の上から、これを鑑賞する。
 最盛期には長い行列の大盛況もうなずける、まっことスグレモノであった。
 道の駅いなかだて「弥生の里」に第二会場があって、こちらの作品は「七福神」。
 散歩がてら稲穂芸術の鑑賞は、天高く満腹の秋の心地がする。

 この「田んぼアート」は、その後、各地の田園に見られるようになったわけだけれども、やはり本家本元はさすがの貫録、田舎館村の作品レベルに達したものはまだ、他に見られないようだ。
 それから「来年はどんな絵柄か…」気になるようになって、常連の仲間入りをした…というしだい。 

 2013年の「花魁とハリウッドスター」では、マリリンモンローの艶姿がヨカッタ。第二会場には「ウルトラマン」が登場。
 2014年は、富士山の世界遺産登録をうけて「羽衣伝説と富士山」、第二会場の「サザエさん」が微笑ましかった。

 そうして、連続4年目の今年。
 昼食をとって沿岸の野田村をあとにしたのが昼すぎだったから、田舎館に着いたのはいつもより遅く、そろそろ陽が西に傾くころ。
 まるでそのタイミングにぴったりの、陰影こく、人恋しく、赤っぽい夕陽光に染まった絵柄は。
 「風と共に去りぬ」、空の雲までが名画のワン・シーンを彷彿とさせて効果満点。
「やぁ、やったね、こりゃ最高の傑作でないかい」
 観衆の喝采が、例年にもましての出来栄えを物語っていた。
 ことしの第二会場は「スターウォーズ」だった。

 心地よい疲労感に、ぼくたちは酔った。
 青森の街でスーパー銭湯の湯舟に浸かって、ひきこまれるような仮眠。
 青森港深夜発、函館港早朝着のフェリーで、この夏もまた、津軽海峡を渡った。