どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2015夏の巡礼㉓-大槌町・巣箱づくり(1)/ ワークショップに〝和気〟の手ごたえ

-No.0749-
★2015年10月10日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1675日
      高倉健没から →  334日
★ オリンピック東京まで → 1749日











◆大槌たすけあいセンター

 大槌の田園風景のなかに、NPO「遠野まごころネット」の企図する町おこし復興拠点がある。
 「大槌たすけあいセンター」の代表を務める臼澤良一さんは、まごころネットの副理事長でもあった。

 ぼくたち夫婦は、《11.3.11》被災地支援のボランティア活動に、この組織をとおして関わりを深めていった。
 じつは、見知らぬ土地の、人心も物流も混乱した未曽有の被災という状況のなかで、すんなりボランティア活動に参加できること自体が、なまなかなことではない。
 とくに、団体やグループ組織に属さない個人の場合には、支援の気もちがあっても、もっていきどころがないのが実情だった。
 ”個人の力”を結集する考えも、方法論もまだまだ発展途上といっていい。

 このことは、《11.3.11》直後からぼくが訴えつづけていることだけれど。
 その個々のボランティア・パワー参画を可能にしてくれた組織のひとつが、遠野まごころネット。
 ボランティア希望者を広く集め、必要な(要請される)ところに派遣する合宿所方式だった。

 まだまだボランティアの歴史が浅いわが国では、課題の多い事業ながら貴重な存在であり、ぼくらも遠野まごころネットから、さまざまなヒントをえてその後の活動に役立ててきている。
 このたびの「小鳥の巣箱づくり」ワークショップは、そのお礼の気もちもあり、なにより交流の裾野を広げるチャンスでもあった。

 小鳥の“巣箱〟そのものは、工作としては木工のごく基本的なもので、気をつけて作業してもらえれば難しくない。
 
 参加者のなかには…。
 前に鵜住居の仮設で、女性陣の布小物づくり「まごころ*花プロジェクト」の世話役にあたってくれたKさんが、お孫さん連れで来てくださった。
 Kさんは二世帯の新居を建て、すでに仮設を出ている。
 お孫さんは仕事の手すじがよかった。

 2012年に初めて、ぼくらが木工ワークショップを開いたときに、参加してくれた人もいた。
 彼はいま、この大槌たすけあいセンターで働いている。
 仮設団地でまとめ役をされている方もいて、この人は独自の木工法を身につけておられ、ぼくらはひたすらお手伝いにまわった。
 臼澤さんも参加。「木工は初めて」といいながら、手堅い作業ぶりを見せてくれた。

 いまは釜石に住む、被災地縁組のSさん夫妻も応援に駆けつけてくれて。
 なんともアットホームなひと時が流れた。

 でき上がった巣箱をそれぞれの手に、記念撮影をおえて空を仰ぐと。
 朝方の雨模様、さっきまでの曇り空がうそのように晴れて、ふと万感せまるものがあり、ぼくは上を向いてその辺を歩きまわった、涙がこぼれないうように。

 振り返れば、ここまでくるのに4年の歳月がすぎていた…。