どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2015夏の巡礼⑱-陸前高田・箱根山テラス/燃えよペレットストーブ

-No.0744-
★2015年10月05日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1670日
      高倉健没から →  329日
★ オリンピック東京まで → 1754日

*9月23日、陸前高田の記事から10日あまりの空白があって…その陸前高田から再スタートです。







ペレットストーブと憩いの空間

 8月21日。

 陸前高田には、これまで、出逢いがいまひとつものたりなかった。
 復興の具体的なうごきとなると、公的なものには制約や条件が多いうえに、民意を汲みとりきれない憾みもある。
 だからぼくは、これまでもずっと、民間の活動の芽を求めつづけてきた。

 けれど…。
 それも、食品とか酒類の製造販売関係なら比較的やさしいのだが、ほかの分野になるとなかなか難しく、とっかかりがつかみにくい。
 アンテナを張って探し求めたネタが、おもしろい展開に発展することも少なかった。

 このたび、陸前高田市の盛土地区高田町に、そんな萌芽のひとつを見つけ、長谷川建設を訪ねた。
 土木・建築工事と不動産の会社だが、 社長が進取の気性に富む方らしく、震災大津波被災のあと、仮設住宅の建設などに追われながら復興事業を模索。
 木質資源の地産地消と雇用創出にもなるペレットストーブ事業にたどりついた、という。

 「木質ペレット」というのは、間伐材や端材などを粉砕・乾燥させて固めた小型で軽い粒状のもので、乾燥ペットフードに似ている。
 着火しやすく燃焼効率もよくて搬送・保管も楽、長期保存もできるというものだ。

 長谷川さんは社内にエネルギー事業部を設け、被災地の人材支援をするNPOから派遣されたひとりの若者と普及活動をはじめた。
 その若者、溝渕さんに逢えた。マネキンみたいな(失礼)笑顔がかわいい。
 溝渕さんには将来、故郷の高知県で町おこしに携わりたい希望があるという、その経験を積むため飛びこんだ長谷川建設の、いまは社員として頑張っている。

 長谷川さんが地元有志と設立した「エネシフ気仙」に溝渕さんも参画、「熱エネルギー100%地域内自給」を目指す。
 現在は、ペレットをお隣り住田町の製材組合から購入しているが、近い将来には長谷川建設でのペレット生産も視野に、ストーブは新潟市のメーカーほかと販売契約をむすんでいる。

 いまは、ざんねんながらストーブの季節ではないが、かわりに見てほしい施設がある、と誘われた。
 溝渕さんの車について行くと、見覚えのある山に分け入って行き、着いたところがナント…きのうも立ち寄ったばかりの箱根山
 そのとき、展望台からの帰り道で見かけ、気になっていた建物に案内された。
 ここで、縁がまたひとつ、つながった。

 「地域の暖房や給湯を電気や石油に頼らない地域内自給」のため、「木と人を生かす」ために、モデル事業として建設したのが、この宿泊滞在施設「箱根山テラス」というわけだった。管理棟の暖房と給湯はペレットストーブ。 
 宿泊棟の部屋はシンプルで清潔、センター棟の2階にはさまざまな交流に利用できるスペースもあり、テラスからは広田湾の眺めが広がる。
 (こんどは、ここに泊めてもらおう)
 交流スペースでのワークショップなども、できればウレシイ。 
 ぼくたちは、いい出逢いをもらった。

 ぼくはいま現在、東京・町田の、木工の工房で薪ストーブを使っている。
 これを、いずれペレットストーブに換える予定もあったから、まず、そこらから連携を始めよう。
 そうして、いまの若い人たちには、薪で火を焚くのはむずかしいけれど、木の燃える暖かさには惚れるタイプが少なくないから、きっと、木質エネルギー・ファンは増えていくはずだ。

 今後は、この「エネシフ気仙」の活動を随時、お伝えしていくことにしよう。

 溝渕康三郎さんはFacebookhttps://www.facebook.com/kozaburo.mizobuchi?fref=tsにも参加している。
 アプローチしてみてください。