どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2015夏の巡礼⑩-いしのまき寺子屋/ 夏合宿の巻<その1>エビガニ釣りとヒマワリ植え

-No.0724-
★2015年09月15日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1650日
      高倉健没から →  309日
★ オリンピック東京まで → 1774日









◆田園風景のなかで合宿スタート

 8月18日。
 昨夜は、沿岸の女川町から雨の夜道をひた走って内陸の大崎市へ。
 東北新幹線古川駅前のホテルに泊まった。

 きょうから「いしのまき寺子屋」の3泊4日の夏合宿が、市内三本木の〈野外ベース〉で始まる。
 ぼくたちは、この合宿に1泊2日参加して、被災の子らとすごすことになっていた。
 朝、電話を入れると、子どもたちを乗せた車はこれから石巻を出発、10時には野外ベースに着く予定とのこと。
 われわれも、遅れないように出発する。

 三本木ベースは、東北自動車道三本木PAに近い広々とした田園風景のなか。
 空き家になった農家を買い取って、支援の人たちが内外を整理、合宿環境をととのえてくれてあった。
 ボクとカミさんはちょうどひと月前に、福島巡礼のあと、下見に訪れていた。
 http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=8454420450104592800

 雨あがりの田園は、きれいに洗われた緑が匂いたっており、空には気もちよさそうな浮浪雲があった。
 子どもたちは、すでに先着して、その辺を駆けずりまわっていた。

 ひと息ついたところで。
 子ども代表が、一同に宣誓(…というかヤクソク)を読みあげて合宿スタート。
 「いしのまき寺子屋」では、子どもたちの自主性によることを先決にしている。









◆エビガニごっちゃり

 まっさきに、小学3年の子が「エビガニを釣りたい」という。
 エビガニの姿こそ、ときたまに見かけてはきたけれど、釣るとなると…60何年ぶりかのことになる。

 一瞬、頭のなかが空白になりかけたが…どっこい、経験は生きていた。
 竹の小枝に結ばれた釣糸の仕掛けを一瞥、「ウキとオモリが逆じゃねぇか」と、一気にガキ大将気分に立ち返る。
 (ガキにスキを見せちゃならねぇ)
 
 「エサのミミズがいる」と、裏へ引っ張ってかれて、見れば、ぶっとい大ミミズ。
 ちょん切って針につけな、とナイフをわたしたら、「やったことない」と尻ごみ。
 他人につけてもらったエサで釣ろうなんて、とんでもないヤツだ。

 ともあれ、一面の田んぼ脇の水路に行くと、足音におどろいてツッと逃げる、ここらは農薬の影響が少ないとみえて、なんとエビガニごっちゃり天国であった。
 「静~かに糸を垂らしてナ、ウキがどっぷり沈みこんだところで、竿を上げるんだゾ」
 コツを教えてやると、獲物は小ぶりだったが、瞬く間に5~6匹を釣りあげた。

 この子は、翌日もエビガニを釣りたいというから、エサは自分でつけるように、申しわたした。
 「ミミズは、ちょん切れない」
 「なら…そうだな、スルメの足の切れっぱしか、小麦粉団子でもよかろう」
 けれどもザンネン、合宿の台所にはスルメの足の切れっぱしも、小麦粉もなかった。
 ミミズも、その日は土から顔をださなかったとみえて…するともう、子どもはほかの遊びを見つけにすっ飛んでいった…。

 別の子たちは、合宿にわけていただいたヒマワリの苗を、表の道までの通路に植える作業。
 石ころを突き固めた通路はシャベルを跳ね返し、2・3株の穴を掘ると、とたんに汗がふきだす。
 水道の水の冷たさが気もちよく、それからしばらくはホースで水やり、水かけ遊びで時がすぎた…。