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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ヤドカリ「ウォーリー」酷暑のなかの脱皮劇/   どっこい生きてる…生命力にカンパイ!

気象・環境・自然・動植物

-No.0683-
★2015年08月05日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1609日
    (高倉健没から →  268日
★オリンピック東京まで → 1815日


◆2昼夜の秘めごと

 うちのヤドカリ「ウォーリー」が、沖縄本島の残波岬から、浜砂にまぎれてやってきて三月半。
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 与えた貝殻に、はやばやと〈宿替え〉までしたことは、すでにお話しました。
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 どうやら、うまいこと(いつも脱出を試みながらも)居ついてくれてひと安心…すると。
 ウォーリーは、”君”か”嬢”か、が気にかかります。
 ヤドカリ情報をネットで調べてみれば、解決策は見つかりました。
 (第3脚に突起があればオス、第5脚に窪みがあればメス…)
 しかし、相手はヤドカリ。
 臆病が生きる術のすべてですから、近づけばヒュッと殻に身を隠してしまって、お手上げ。
 そこをどう、なだめすかすか…までは説明がありません。

 同時に入手した情報のひとつに〈脱皮〉があって、一方ではこれも気になりました。
 わがウォーリーは、まだ脱皮をしていません。
 甲殻類が脱皮をくりかえして成長することは知っていたのに…迂闊でした。
 ボクは、ヤドカリの場合は殻をとりかえる〈宿替え〉が、つまり〈脱皮〉だろうくらいに考えていたのです。

 そんな、熱帯夜つづきの、ある日の朝。
 ウォーリーが、殻から半身のりだし、横たわっていました。
 近づいても、ヒュッと殻に閉じこもらない、音をたててもピクともしません。

 (暑さにバテて死んじまったかな…)と思い、だしかけた手を(待てよ)引っ込めたのは、(脱皮かも知れない)と思いなおしたからです。
 ぼくは生きものの生命力を信じていましたが、小さな命の儚さもあやぶみました。
 

 ついに、その日1日、ウォーリーはピクリとも動かず。
 脱皮中のヤドカリは脆弱でデリケート、よけいな手出しをしないこと。
 ぼくは、自戒して、見守るのみ。

 翌日も、ウォーリー、動かず。
 気のせいか、死のにおいが嗅げるようで、心が沈む。
 (もう少し待とう)
 懸命に自制する。

 3日目の朝。
 (きょうも動かないようなら、やむをえないな…)
 意をけっして飼育ケースを覗いたら、ヒュッと殻に身を引っ込めるウォーリー。
 昨日まで身を横たえていたところに、抜け殻の塊をのこして、別の場所にいました。

 きっと、昨夜半に劇的ないっときがあったのです。
「やっぱりかぁ、脱皮してたんだなぁ、おまえ、ごくろうさん」
 ぼくは、感激。
 手の平にコロコロ、ヤドカリをもてあそんでやりました。