どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《戦後70》広島巡礼⑬-海上自衛隊てつのくじら館/安保法制・集団的自衛権の論議ともホットに繋がる

-No.0642-
★2015年06月25日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1568日
    (高倉健没から →  227日
★オリンピック東京まで → 1856日




◆”機雷掃海”とはなにか…の説明を逃げる生徒たち

 ひきつづき呉の街。

 入船山記念館から港へと下る坂道が、レンガ敷きになっていました。
 レンガって、とっても趣味のいい味わいの材料なんですけれども、難点は水気をふくむと滑りやすくなること。
 気を付けないと危ないなぁ…なぁんて思ってるうちに、ツルッと片足をもっていかれて、みごとにスッテンコロリン、ドスンと尻もち。
 (いや、そのじつは、マンガみたいに両足高くなんてキレイなもんじゃいない 、ズテドテだったんでしょうけど)
 カミさんが後ろで(……)、息を呑むのがわかりましたネ。

 腰をうった痛さもさることながら、「あっらぁ、すっかり汚れちゃってぇ、ズボン買わなくちゃだめね」とのお告げに、ボク憮然。
 もとより雪国そだちのカミさんにくらべると、ぬかるみ歩きは下手で苦手なのでした。

 そんな一件があり、きのうもお話したようなわけ(ぼくのアンニュイな気分とすぐれない天気のあんばい)もあって、ぼくは戦艦「大和」ゆかりの「大和ミュージアム」を観る気には、とうていなれませんでした。
 あちらは(まだ見たことはなくても)、おそらくたいへんマニアックで軍艦マーチングな世界でしょうから、てんできょうのボクには似合いません。
 隣接して、デカい実物の潜水艦をデンと据えた「てつのくじら館」の方に、針路を変更。

 こちら海上自衛隊呉史料館は、入館無料です。
 入口で、背筋をスッと伸ばした制服自衛官に出迎えられて、ちょと”観閲”みたいなイイ気分。
 ほかでは見られない、”簡にして潔”、みごとなもんです。

 こうした”規律”そのものに、眉をひそめるむきもあるようですが、ぼくはちがう。
 ”規律”をゆがめ、強制や束縛なんかに悪用するのがイケナイわけで。
 心もちは自由に、”規律”もしっかりあるくらいでないと、たいしたことはできない。
 スポーツマンがそうですよね、ほんとのアスリートは”規律”のなかで心もちが闊達。
 古いタイプの体育会系は、ありゃ頑迷固陋にすぎません。

 閑話休題

 ここでは、館内の展示も”簡にして潔”。
 ぴかぴかに磨かれた床を踏む、説明役制服さんの靴音にも落ち着きがあります。

 2階のフロアは、機雷除去と掃海がテーマ。
 ペルシャ湾岸での活躍ぶりの紹介に、いま国会内外でくりひろげられている論議の展開とも、ぴったりダブります。
 しかし、おおかたの自衛官たちが誇りにする任務と、いま政府がひた隠しにしている目論見との間には、底の見えない深い溝があるように思えて、そのへんをどう質問したものか、ぼくにはうまい問いかけが、できませんでした。
 (まぁ、こういう公開の場じゃ、ホンネはでませんしね)

 そこへ、折しも、どやどやと、隣りの大和ミュージアムから流れてやってきた、どこぞの中学の生徒たち。
 「すっげぇ」「おっかねぇ」
 などと群れ戯れるところへ、若い制服さんがスッと近寄って、簡潔に説明。
 とたんに、生徒たちはそそくさと、散り散りに逃げていきました。
 (まぁ、こんなもんだよな)とは思うけれども…なんとも、みっともねぇ奴ら、もちっとしっかりせんかい。

 ぼくは生徒たちよりも、引率の教師たちに疑問ですね。
 こういうところを見学するのに、前もって、どんな説明があったのだろう。
 まさか、ただ外の空気にふれされるのが目的なら、ほかの見学者のおジャマムシ、迷惑千万けしからん。

 3階が、表で見上げてきた実物の潜水艦「あきしお」(2004年まで現役)内部も見学できるコーナー。
 説明役は退役後の先輩自衛官がつとめていて、「いまの現役艦はもっともっと設備も装備もよくなっております」見学者サービスに、にこやかな応対ぶり。
 見学者の好奇心をつかむ勘所も、しっかりつかんでおりました、こういうことってじつは、とてもダイジなんですよね。

 しめくくりに、自衛官の制服や制帽を試着できるコーナーがありまして。
「どぅ、きみもコスプレしてみたら」
 カミさんにすすめられるまでもなく、”規律”がさまになるかどうか試してみたかったんですが。
 ここでも中学生どもの「わぁ」「きゃぁ」、引率教師までまじえての狂騒に、耐えて待つ気になんかなりゃせん。

 隣りのショッピングセンターに寄って、外歩き向き伸縮素材のズボンを買って、呉の街をあとにしたのでした…。