どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《戦後70》長崎巡礼⑧-”ぽっぺん”めっけた-/  昔なつかしい異国情緒の郷土玩具

-No.0544-
★2015年03月19日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1470日
    (高倉健没から →  129日
★オリンピック東京まで → 1954日




◆それはまさしく「ぽっぺん」と鳴る

「むこうから呼ばれちゃうのよねぇ」
 ショッピング・マニアの小母さまが仰る。
 ぼくがそんな真似をしようものなら、とっくに破算だ。

 …でも(おっ)という感じで、たしかにぼくにも、「むこうから呼ばれた」ように感じることが、たまぁに、ある。

 平和公園の、みやげもの屋を覗いたときがそれだった。
 並んだ陳列棚のひとつに、ふと目が吸い寄せられた。
 (ぽっぺん)だった。

 高二の春のときにも、これを見つけて懐かしかった覚えがある…たしか…。
 そうだ、学科の美術で習った、歌麿美人画の一枚に『ポッピンを吹く女(ビードロを吹く女)』というのがあったな、しかし記憶の奥はもっともっとふかい…ということは…。

 小学校の友だちに医者の子がいて、女の子で、この子の家に遊びに行くと、珍しいものにお目にかかれることが多かったから、そのひとつだったかも知れない。
 とにかく「ポッピン」なんかではなくて、それはボクたちに「ぽっぺん」と呼ばれ親しまれた。

 名前からもわかるように、鳴りものの玩具。
 細い管のついたフラスコのような形のガラス製で、底のところが極く薄いガラス膜になっており、管の先っぽを咥えて息を吹いたり吸ったりすると、音がする。
 弾力のある薄いガラス膜が、呼吸による気圧差で凹凸するわけだ。

 調べてみると、「ぽぴん」「ぽんぴん」「ぽっぴん」またガラス製であることから「びーどろ」などとも呼ばれるとあったが、うんにゃ、あれは音の鳴り方からして、やっぱり「ぽっぺん」以外のなにものでもなかった。

 なにを隠そう、ぼくは若き日の文通相手(いうまでもない女子高生)に、歌麿の浮世絵の絵柄を脳裡に描きつつ、送り届けたことまで、想いだしてしまって。

 (やれやれ)頭にやった手を振って、かみさんに声をかけた。
「どう、ひとつ買ってあげようか」

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*ものの本によれば、この玩具は厄祓いの願かけに鳴らされることもあったとのこと、筥崎宮(福岡県)の放生会では「ちゃんぽん」と呼ばれ頒布されている、という。もちろん長崎名物の麺料理とは関係ないそうだが、ボクにはとても興味深い*