読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

旬のサヨリが細かすぎて刺身にならない…/     日々”海幸”がさびしいことになっていく

-No.0517-
★2015年02月20日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1443日
    (高倉健没から →  102日
★オリンピック東京まで → 1981日




◆”サヨリ一夜干し”の儚さ

 サヨリは刺身と、きめていました。
 だって、あんなに華奢な細身ですからね、煮ては甘辛の味付けに惑わされてしまい、焼いてはひと振りの塩にも負けてしまいそうで。
 やっぱり、これはもう、海からあがったばかりの極く鮮度のいいところを、柳刃(包丁)の切っ先を利かして造ってしまうしかない、と思わせます。

 ところが、近ごろというか、気がつけばもうしばらく前から…。
 たとえば「いい女だねぇ」とため息まじりに、男どもを唸らせるような、そんな感じに「いいサヨリだねぇ、もったいねぇ」と惚れこませる、育ちのいいのにとんと出逢いません。

 まぁ、極くいいところは寿司屋とか料理屋でも一流クラスにもってかれちゃう、それはわかってるんだけれども、それにしても、肌身に艶のある姉さんの姿が見えない、みんな小ギャルばっかり。旬の冬場になっても、というか、もうじき時期はずれになっちまうというのに。

 ドウのコウのと理由をつけたところで、どぎゃんもこぎゃんもない”とりすぎ”に違いありません。
 だれが喰っちまうんだか知らないけど、喰いすぎですよね、捨てすぎもある。
 ウナギが消えそう、マグロも危ない、なんて騒いでるうちに、こんどはアジトかサバとかの大衆魚までが品薄だ、値上がりだって。ボクん家の方のお店じゃまだ、なんとか、もちこたえてるみたいですけど…。

 サヨリなんかだって、そうですよ、細いだけ。包丁なんか使うのカワイソみたい。
 釣り人が「エンピツ」って呼ぶやつ(りっぱに育つとカンヌキ)です。
 (そのうちサヨリの目刺なんてことになったりしてさ、やだネ)
 なんて思ってたら、でてきましたぜ”丸干”が。

 しょうがねぇよなぁ…てんで買って帰って、軽く炙って。
 食べてみたら、これが(お天道さまのおかげ)の味がして、旨かったんです。呆っ気なかったけど。

 いまの人は知らないでしょうが、「サヨリみたいな」といえば、姿見に似あわず腹黒い人のこと。
 その腹の細い紐みたいになった腸〔わた〕が、淡い”いぶし銀”の味とでもいいましょうか、燗酒なら純米の”人肌”くらいがピッタリ。

 でもさぁ。
 やっぱりサヨリは「姉さん」くらいの、色香のあるところを刺身で食べたいよね。
 ボクは、そう思いますよ。