どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

芦ノ湖畔にランナーを迎えた「箱根駅伝」往路観戦③/杉並木のなかランナーたちの姿が小さく見えた

-No.0490-
★2015年01月24日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1416日
    (高倉健没から →   75日)
★オリンピック東京まで → 2008日

◆往路のしめくくりはフォト・エッセイふうに…





 元箱根の芦ノ湖畔は、参加各校とりどりの応援風景。
 応援団の猛者連中はまぁいいとして、チアリーダーのお嬢さん方は寒そう…に思いましたけど、なんの、さすがに防寒対策はばっちり、ご心配なくとのことでした。
 応援の場所とりもたいへんみたいで、いいところはすでに伝統校に陣取られているから、新参校は不利。

 駅伝ファンの応援場所どりは、コースに沿って道を歩きながら探します。
 ぼくらは、遊覧船の元箱根港からゴールの芦ノ湖駐車場入り口方向、関所跡のちょっと手前あたりへ。

 そこは、きつい“山上り”を克服した選手たちが、一転して湖畔への“足にくる”下りにも耐えたあと、ゴールを前にまたちょっとした上り下りで最後の揺さぶりをかけられる苦しい場面、観戦者には見どころデス。

 杉並木の老樹が鬱蒼と枝を広げて日陰になっているせいか、観衆はまばら。それもそのはずで、しばらく立っていると足もとからジンジン寒気が這いあがってきますが、なんの…見上げる空はグロリアス・ブルー。

 共催新聞社の方が、こまめに応援の小旗を配ってまわります。
 トランシーバーでやりとりしていた地元の沿道スタッフに声をかけると、
青学大がトップ、芦ノ湯を通過したそうです」
 たがいに親指を立ててエールを交換。





 どうやら5区のタスキリレーから10キロほどで駒大を逆転した模様。
 のってる青学大、これは、かなり差がひらきそう…。




◆選手たち個々、大学ごとの浮き沈み

 中継ヘリの爆音が高度を下げ、幾台もの前触れ関係車両が通過、なおしばらくして、ようやくトップの選手が坂を上がってきました。




 1位は青学大、神野大地くん(4年)、164cmの身体に躍動感の漲る、達成感いっぱいの、ウレシくってたまらない走り。
 結果は、柏原竜二くん(東洋大)の従来レコード(参考記録)を塗り替える1時間16分15秒、「まさかの柏原超え」(原監督)。“あっぱれ!”往路初優勝でした。



 そのあと…足踏みするくらい、しばら~く待って2位明大、文元慧くん(4年)の走りはしっかり、たしかなものでした。
 しかし、66年ぶりの優勝めざして往路重視の布陣を敷いた明大としては、好位置というより悔しい、青学大との差4分59秒。





 つづいて、“本命”視されていた駒大。
 けれども、そのすぐ後には、次の選手の接近を告げる先導パトカーの赤色灯が迫っていて。

 後で知ったことですが、このとき、駒大の馬場翔大くん(3年)168㎝は脱水症状に加えて低体温症の故障に見舞われていました。
 早々に青学大に抜かれ、さらに箱根山中で明大にもかわされた心理的な苦痛も、かなり大きかったに違いない。

 結果、この後まもなく東洋大(五郎谷俊くん、4年、167㎝)にも抜かれ、ゴールでは地面に手をつきながら這うようにして、やっと母校のタスキをつないだ。
 東洋大の五郎谷くんだって、けっして調子はよくなかったのだけれども…。
 トップ青学大との差、3位東洋大が6分49秒、4位駒大は7分25秒、ともに厳しい。






 また、しばらく間があって…。

 相当に年季の入った老駅伝ファンが、
 「早稲田はどうした、まだ来んかぃ」
 ぼくの背後で(ウッるせぇ)く怒鳴ります。

 5位中央学院大及川佑太くん(4年)174㎝。顔は苦しくゆがんでいますが、彼は区間3位の健闘よく、山中で早大をかわして来た、いわば頑張りの勲章。
 つづく6位、早大の山本修平くん(4年)168㎝は、早稲田が頼みしていた“山上り”の切り札でしたが…。
 こちらの顔のゆがみには、期待に応えきれなかった悔しさが滲んでいました。
 
 7位東海大、宮上翔太くん(3年)168㎝。
 8位城西大、菊地聡之くん(2年)166㎝が、主将でエース村山紘太くんがつくった流れにのって踏んばった。

 このあたりまでは、シード権獲得の10位以内めざして励みもあり、さらには責任感が選手の背中を押してもいる。

 また、ここまで、5区の選手諸君の身長を紹介してきたのは、“天下の嶮”箱根山中ではことさらに、天高く衝く杉並木のせいもあろうか、ランナーたちの姿がとても小さく見えたからだ。
 ほんと、やっぱり自然はでかく、そこに挑む小さな存在の人の姿が、ピカッと光るのデス。



 目の前の通過順位で
 9位中大、10位大東大、11位拓殖大
 これが、すぐ先のゴールでは、9位大東大、10位中大、11位拓殖大になっていた。
 大東大市田宏くん(4年)163㎝は、“花の2区”を走った孝くんの双子の弟。
 復路にシード権入りを賭ける各校がつづく…。




 12位、日大。ダニエル・Mキトニーくん(3年)169㎝、ケニアからの留学生は区間2位の好走が、力強かった。が、伝統校の成績としてはさびしい。
 13位、山梨学院大。1区最下位から盛り返してきた。




 つづいて、オープン参加で順位のない学連選抜。吉村大輝くん(4年)は、流通経済大の後輩に“箱根”の経験を伝える走りをして、13番目にゴール。
 14位、神奈川大。ぼくの目の前を通過したときは12番目でしたが…。








 最後まで競り合った15位順大と、16位帝京大(この時点では逆順)。
 日体大も17位と、不調で順位を落とし。
 18位上武大、19位国学院は発展途上校、これからがある。



 そうして、しんがり20位は、初出場の創価大。
 予選会でも10位で、ぎりぎり、最後の1枠の出場キップを手にした新鋭校だった。

 「しんがり」は「後備え」「後駆け」ともいって、戦ではおろそかにできない役どころでもあった。
 しかし、ドベはドベだな。
 最後尾(びりっけつ)の初心、忘るべからず…。