どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「私はまっかなリンゴです」の「焼きリンゴ」/  信州、志賀高原からおいしい晩秋の便り

-No.0417-
★2014年11月12日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1343日
    (高倉健没から →    2日)
★オリンピック東京まで → 2081日





◆「焼きリンゴ」は「紅玉」にかぎる

 信州、志賀高原からリンゴが送られてきた。
 野生のお猿さん専用露天風呂で知られる地獄谷温泉の一軒宿、後楽館の大女将から、
「産直市場で見つけましたョ、焼きりんごにしてみてネ」
 とのメッセージ付き。

 ありがたい、うれしい。
 志賀高原の麓、信州中野のあたりはリンゴの一大産地だから、前に、なにかの折りにボクが「焼きりんご」の話をしたのだろう、それを忘れずにいてくださった。
 段ボールの箱に「紅玉〔こうぎょく〕」が、真っ紅なほっぺをほころばせて並んでいた。
 かわゆい。

 「私はまっかなリンゴです、お国は寒い北の国」ではじまる童謡『リンゴのひとりごと』のリンゴ。「赤いリンゴにくちびる寄せて」「リンゴ可愛いや、可愛やリンゴ」…『リンゴの唄』のリンゴ。三橋美智也『リンゴ村から』のリンゴも、美空ひばり『リンゴ追分』のリンゴも、み~んな、ぼくにはすべて「紅玉」リンゴなのである。

 「紅玉」は鮮やかな紅色の小ぶりのリンゴで、酸味が強いけれど(そこがまたよくて)、果汁には瑞々しい芳香があり、なんともいえない爽やかな風味。
 原産はアメリカ。かつては「国光〔こっこう〕」と並び称されるリンゴの主要品種だったが、1970年頃から次々に登場する新品種、「むつ」「ふじ」「デリシャス」など、甘い果肉の蜜入りリンゴたちに主役の座をうばわれ、生産量は減少の一途。

 だけどさぁ……。

 カプッと丸ごとかぶりつく生の活きの好さもさることながら、ジャムやジュース、アップルパイなどの加工品にも絶妙の味わいをみせ、ことにも「焼きリンゴ」はゼッタイ「紅玉」にかぎるのダ。
 専門家のお話しだと、ペクチンや酸の多いことでゼリー化力に優れるからだという。

 「焼きリンゴ」はいまも人気のスウィーツらしく、レシピもあれこれ数多いようだが、せっかくの材料指南に「リンゴは紅玉」の画竜点睛が欠けている。

 さらに付け加えれば、芯を刳り抜いただけの丸ごと「焼きリンゴ」にかぎるのダ。

 戦後すぐの乏しい食糧事情のなか、苦心して母がこしらえてくれた「焼きリンゴ」の甘い香ばしさをボクは忘れない。
 材料でも道具でもなんでも有りの、いまとはまるで勝手がちがう。

 そんな深い想い出が支えるボクの「紅玉」支援だ、半端なわけがない。
 リンゴ園を訪れる機会があればかならず、「紅玉、作ってくださいね」とお願いしている。

 このたび、ありがたく頂戴した「紅玉」も、もちろん「焼きリンゴ」。
 大女将直伝のレシピで、かみさんがレンジで焼きあげてくれた。

*写真は、携帯フォトのため再現力不足ながら…「紅玉の焼きリンゴ」デス*