どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

“電力自由化”はケッコウなことだけれども…/   “袖の下”みたいな国の“偏愛”政策はイタダケない

-No.0344-
★2014年08月31日日曜日
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★オリンピック東京まで → 2154日




東電もついに“域外売電”に参入

 中部電力関西電力が、(子会社を通して)東京電力管内の事業所相手に営業をかけ、“域外売電”事業を始めたときから、いつまで様子見をし、いつ頃から動きだすかと思っていた、その日がきた。

 東電の(これも子会社を通しての)“域外売電”参入だ。
 今年はじめにまとめた再建計画で、「他社管内への進出方針」をうちだしていたから、時間の問題だったわけで、大衆の信頼を失って久しい東電経営陣の内心には、焦りがあったかと思う。
 
 相手は家電販売大手のヤマダ電機、中電・関電管内の62店舗に10月から電気を売る。
 (しかし、実際は東電が発電した電力をはるばる送るわけじゃない)
 中部・関西にある工場などが自家発電した余剰の電力を買い取り、中電・関電に送電線の借用料を払って成り立つ事業である。しかも、中電・関電より安い料金で売るとなれば〈薄利〉ではあろうが、〈多売〉のメリットはあるわけだ。

 とうぜん、ほかにも大口の販売先を狙っているだろう。
 いよいよ顧客獲得競争は激しくなる。
 嫌われ東電の場合は、大幅な料金値上げで顧客離れが進んでいたから、気が気ではなかったはず。
 
 しかし、2000年から始まった電力自由化といっても、まだまだ、既存電力会社にはさまざまな優遇措置があり、「新電力」会社の規模も知れたものだから、いまのところは、たいしたことはない。

 ただ、2016年を目途に開始されることになっている家庭向け電力の自由化(一般家庭でも電力会社を自由に選べる)となると、一軒一軒の消費量は高が知れていても、積もればでかい。
 消費者にとっても、販売価格競争になれば電力が安くなることが期待できる。
 すると、東電の不人気はいずれ、ジワジワとボディーブローのように効いてくるに違いない。
 (いちばんコワイのは消費者の“生理的嫌悪”…これが蔓延すると取り返しがつかない、それを東電は知っているのか、どうか)

 そうして、ここでまた、しゃしゃり出てくるのが“国策原発”への、目には見えない〈袖の下〉。
 どうやら国は、電力自由化後も既存電力会社が困らないような制度を考えているらしい。はっきりいって、これは政策ではなくて、もはや“偏愛”のレベルだ。
 (やることに品位というものがない、のが政治か…)
 “国策”で動かしてきた原発のデキの悪さに、いまやどうにも引っ込みがつかなくなってきた国と、そんな事情はおかまいなし、味をしめてきた“国策”の甘いおっぱいを、もっと欲しがる電力会社との、タッグマッチはやりたい放題、いくらなんでもそりゃなかろうぜ。

 国民の血を吸って、志気を失わせるばかりのいまの政府。
 血を吸うのは蚊も同じで、場合によっちゃエボラ熱やデング熱など感染症を媒介することもあるが、それだって生きるのに精一杯のことで、けっして姑息な〈袖の下〉のやりとりをしてるわけじゃないんダ。

*写真は、“帰還困難区域”の浪江町から見た福島第一原発、いまだに“事故終息”も“廃炉の道筋”も見えてはいない*