どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

いつ“被災者”になるか、あるいは“救援者”になるか/災害列島に生きるワタシたちのこころえ

-No.0340-
★2014年08月27日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1266日
★オリンピック東京まで → 2158日




◆「クラッシュ症候群」を覚えておこう

 広島の土砂崩れ災害で、亡くなった方々の死因。
 公表されたなかに「クラッシュ症候群」があって、胸を衝かれた。

 泥流に気道を塞がれる〈窒息〉も、過重による〈圧死〉も、痛ましい。
 けれど、いったん救出された後に体調が悪化して亡くなる「クラッシュ症候群」は、あるいは助かった可能性もあるだけに、痛ましさがます。

 どちらかといえば〈恵まれた自然環境〉にあるニッポンだけれど。
 それは同時に、避けがたい“災害列島”に生きること、でもあった。

 つまり誰もが、いつ“被災者”になるか知れないし、あるいはまた、いつ“救援者”になるかも知れないのダ。
 ということは、みずから減災・防災の備え、災害ボランティアの心得とともに、救援の基礎知識くらいは頭に刻みつけておくことダ。

 そこで、「クラッシュ症候群」。
 これは、19年前(1995)の阪神・淡路大震災ではじめて、一般に知られることになった。
 じつをいうとボクも、これまで詳しいことは知らずにいた。
 今回あらためて調べて得た知識…とおことわりしたうえで、せっかくだから復習をかね、皆さんにもお知らせしておこうと思う。
 
 クラッシュ症候群というのは、瓦礫などに圧迫された状態が長く続いた後、救出された人が、数時間の間をおいて発症、急に悪化して死にいたるケースも少なくない、というもの。
 発症のメカニズムを簡単にいってしまえば、圧迫された筋肉細胞の障害・壊死によって、生じた毒素が血中に蓄積する、その毒素が圧迫から解放された後、血流とともに全身に広がり、心臓や腎臓の機能を悪化させることになる。

 クラッシュ症候群が疑われる状況。
 ①腰・腕・腿などが、およそ2時間以上、圧迫された状態にあった人。
 ②その人に、筋肉痛や手足のしびれ、脱力感などの自覚症状があったとき。
 ③尿に、血が混じるか、茶濁、あるいは尿量が極く少ないとき。

 クラッシュ症候群の最適治療。
 ①なによりも、早期発見・早期治療。
 ②(毒された)血液の浄化療法しかなく、一刻も早い“人工透析”が救命の条件。
 
 なお、これに関連して、クラッシュ症候群が危ぶまれる被災者の救出にあたっては、〈無理に救助を急ぐ〉よりも、〈医師の手あてとの協働救助〉が望ましいケースもある、ということだ。

 現在の災害派遣の現場では、消防と医療チームとが連携した「災害医療派遣チーム」(DMAT)の活躍がある、けれどもけっして充分とはいえないし。
 ただでさえ混乱する災害現場では、その場に遭遇した一般人の、機転・即応に救われることも少なくないはず。

 そこで、心がけておきたいこと。
 ①「なにか、できることはありませんか」と、まず声をかけること。
 ②まわりの(たぶん茫然としている)人たちにも、「レスキューを呼んで」などと頼むこと。
 ③負傷者には、毛布をかけて保温をしてやること。
 ④「クラッシュ症候群」の怖れはないか…などの注意喚起も臨機応変にすること。