どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

那須野に草を食むジャージー牛の心地よさ/《3.11》2014夏の巡礼・7日目・8月6日(帰宅)

-No.0334-
★2014年08月21日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1260日
★オリンピック東京まで → 2164日

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◆北海道に次いで酪農のさかんな那須野の放射能汚染

 “フクシマ”の原発爆発被害は、福島県以北の東北地方にかぎったことではない、のは言うまでもないのだが。
 北関東地方にも、注視の薄まるなか、深刻なヒューマン・ドラマがあったのだが。
 ぼくら個人的にカバーできる領域には、おのずと限界がある。
 せつない、けれども、どうにもならない。

 かぎりあるチャンス、若い頃のようには無理のきかない行動力で、巡礼の往き帰りに、なるべく心がけてカバーしていくのが、ボクにできる精一杯のことだった。
 
 那須は、「御用邸」のイメージで首都圏民のリゾート気分に応える避暑・保養地。
 そして北海道に次ぐ酪農王国の、栃木県でも酪農のさかんな地域。
 そこが、“フクシマ”の放射能に汚染された。

 那須地方の、一部地域にはいまも、国の除染目標値(0.23マイクロシーベルト)を上まわる空間放射線量のところがある。
 緑の森が汚染され、牧野がやられ、牧草が飼料に使えなくなった。

 牧舎で飼育するところはまだしも、健康と環境におもきをおく放牧場にとっては痛恨事。
 放牧を断念し、牛を他の酪農家にあずけて休業。
 放牧酪農に夢を託す若者は仕事を失った。

◆よみがえった「森林ノ牧場」へ

 あれから3年半。
 樹木の伐採や、牧草地の表土除去などの除染をつづけ、この春ようやく再開にこぎつけた牧場がある、と聞いて、立ち寄ってみた。
 那須は、石巻から帰宅する途中、中間点くらいにあり、休憩にも好都合だった。

 「森林ノ牧場」http://www.shinrinno.jp/のいまは、約2.5ヘクタールの広さに7頭の牛。
 まだかつての3分の1程度の規模にすぎないが。
 この春うまれたばかりの子牛が3頭、放牧デビューのよろこびに溢れて跳ねまわっている…牧場もそっくりそのまま、子牛たちとおなじく健気で懸命な姿であった。
 
 観光牧場にはない、やさしくのどかな空気が美味しい。
 ゆるゆるとアップ・ダウンする丘の道を行くと、向うの森影に草を食む牛たちの姿が見えた。
 この牧場で飼育するのは、乳量は少なめでも乳質にすぐれたジャージー牛
 牧草地の除染はまだつづくことになりそうだが、牛乳の生産に支障はない。

 カフェに寄って、ジャージー牛乳の「森林のアイス」を食べ、、「搾るヨーグルト」を土産に買った。
 よけいな味付けのされていない、さわやか系ピュア。
 カフェのスタッフも、牧場のスタッフも皆、さわやか系ピュア。
 たっぷりと癒されて、ぼくらは帰途につくことができた。




*写真=上段、(上)は森林ノ牧場(栃木県那須町)の放牧風景、(下左)乳質のよさで知られるジャージー牛が野外で草を食む、(下右)はおいしい牛乳やヨーグルトが味わえる森林ノ牧場カフェ*
*写真=下段、森林ノ牧場で癒しのひとときをすごす爺っちゃと婆っちゃ*