どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

いやしい“チクリ”根性がニッポンを蝕む/     息苦しいイヤな雰囲気が列島に蔓延

-No.0302-
★2014年07月20日日曜日
★《3.11》フクシマから → 1228日
★オリンピック東京まで → 2196日


◆アーチェリーの銀メダリスト、部長を辞任

 なんとも、足もとが泥濘にとられでもしたような、イヤーな気分だ。
 日体大教授でアーチェ-リー部部長の山本博さんが、部長辞任に追い込まれた。
 未成年の部員に飲酒させたからだ、という。
 (無理に飲ませるとか、よっぽどヒドイことをしたのかと思ったら、どうもそれほどのことではないらしい)

 山本さんといえば、アテネ・オリンピックの銀メダリスト。
 だから大目に見ろ、と言うつもりはない。むしろ、より厳しくあるべきだろう…が。
 (イビリに近い、見えないところでこっ酷くツネル、陰に隠れたイヤラシサを感じる)
 ことが、あまりにも姑息だし、チンケにすぎる。

 世界学生選手権の代表選考会で「いい成績だった」部員たちと夕食をとりながらの軽く一杯であったらしい、そのなかに2人(男女)の未成年者がいたからだ、という。
 (そんなこともあるだろう)(チガウか?)
 そりゃ、未成年の飲酒は違法ではある。
 近ごろは新入生の歓迎コンパなんかで、暴飲による死亡事故などもたしかにおきている。
 日体大でも「祝勝会などの例外をのぞいて飲酒禁止」になっていたそうな。

 だから…“辞任”か。見せしめ…か。
「とんでもない奴だ、やめさせろ、腹を切らせろ」
 そういって懲らしめようとされる方々に、はたして、どれほど立派な志操がおありであろうか。
「そいつぁ、ちょいとまずかった」
「はぃ、以後、気をつけます」
 その程度のこと、じゃないですか。

 それよりも問題なのは、〈コトが外部に漏れた〉ことにある。
 情報を漏らした、つまりチクった(通報した)者がいたわけだ。
 〈正義〉をふりかざすにしても、程度ってものがあるでしょうに。

 いまやこの国は、子どもたちからして、陰湿なムードのなか。
 じぶんが被害者にならないために、仲間をイジメてしまう。
 友情とは関係なく、ただ繋がっていたいためにスマホがある。
 仲間から外れたらオシマイだから、まわりの顔色ばかりうかがう。
 いい子ぶって、ひたすら孤立しないように気をつける。

 若者たちの、置かれた状況もおなじ。
 らくちんな他人の尻馬に乗って、誰でもいい誰かをバッシングしたり、嗤いものにしたり。
 すべては、じぶんがそうはなりたくないから、ならないようにするため。
 いつもいい顔して、いい(強い)ほうの輪のなかにいる。
 ヘイトスピーチも、大雑把な右傾化も、根っこはおなじ。
 みんな、じぶんが(安全なところに居る)と思えれば、それでいい。
 誰かがそのために傷ついても、知らないコトにする。

 自分がかわいい、自分を守りたい、のは皆なおなじだけれど。
 そのために窮地に立たされるのが、じつは自分とおなじ人たちなのだ、ということには、気がつかないか、やっぱり気づかないフリ。
 自分たちを窮地に追い込んだ、たとえば政治の張本人に、気づかないだけならまだしも、その張本人を応援までするなんて…ね。

 不安定な世のなか。
 資本主義はどうやら行き詰まりらしい。
 利益は富む者にだけ集まって、貧しい者・弱い立場の者にはまっとうな雇用の機会もない。
 だから国内消費が伸びない、ので、貿易。
 それだって、ほかにはもう売れるモノがないから、人にはコントロールできないとワカッテしまった原発や、他人を死傷させる武器を売るほかないなんて…ね。

 「和をもって尊しとなす」のは日本のいいところだが、〈和〉もときに歪む、卑しく歪む。
 その歪みから、厭らしい負の側面が顔をだす。
 密告〔ちく〕る、のもそのひとつだ。
 その先の闇に、“きな臭い”世情が姿をあらわす。

「ちょっと、待ってくんな」
 いっぺん深呼吸でもしてさ、おおらかな空を仰いでみないか…。