どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

観音崎の海辺の自然が語りかけること/      トンビが主人公のお話しをしよう…と思う

-No.0292-
★2014年07月10日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1218日
★オリンピック東京まで → 2206日





 7月の1~3日、二泊三日で三浦半島観音崎へ行ってきた。
 ぼくらにとって観音崎は、保養の定番になった感がある。
 首都圏からは日帰りの行楽地だから、行き帰りも楽。
 保養で草臥れてはオハナシにならない。

 磯づたいのボードウォーク(木道)が巡る、観音崎京急ホテルの宿もきまっている。
 浦賀水道に正対して、東京湾に出入りするさまざまな種類の船舶の「毎日が展覧会」みたいなところで、各部屋には大形の双眼鏡が用意されている。
 そこはまず、乗りもの好き・船好きのボクのハートをギュっと鷲掴みにし、それから、いまではカミさんも「癒される風景よねぇ」とご満悦であった。
 そういうファンが多い宿なのである。

 三浦半島には、油壺マリンパークや、古顔の城ヶ島をはじめ見どころ多く、馴染みになった行きつけの店なども何軒かあったけれど。
 今回は初めて、観音崎界隈にいつづけてみた。
 揺り篭に揺られているうちに、芽生えてきたオハナシ世界が興味を誘った。

 ホテルには、日帰り客にも人気の入浴施設があり、潮風の露天風呂が魅力。
 湯船に浸かると目の前を「日替わり展覧会」の船が往き来し、仰ぎ見れば天高くトンビが悠々と輪を描く。空にはもちろん、羽田や成田に発着する飛行機群あり、鳥だってほかにもいろいろ、カモメも、ウミウも、カラスやセキレイなんかもいたが、やっぱり断然、トンビが主役。
 気がつくとそこに、きまってトンビがいた…。

 トンビの名が泛ぶと「ヨロロ」であった。
 ヨロロは年寄りだったが、智慧も経験も洞察もふかかった。
 そんなヨロロには、たくさんの舞台や、ちょっとしたポイントの数々が必要だった。
 ぼくは、ヨロロの舞台をもとめて散歩に出た。

 ホテルの隣接地に走水港があり、背後の丘に校舎が建つ防衛大学の専用港もある。
 訓練用のカッターが、浦賀水道に漕ぎだす風景もわるくない。
 ちょうど訓練にでかける生徒の一団に出逢い、彼らに紛れて港内に入ったら、「一般の方は、すぐに退去してください」と、教官らしい拡声器声に注意された。
 集団的自衛権さわぎの影響か、緊張している様子が窺えたが、生徒たちにはそれがなかった。

 走水には「ヴェルニーの水」の水源地もあって、横須賀で唯一の水源ということ。
 赤レンガ積みの給水場は、ヨロロが羽を休めるのにもよさそうな。

 この走水から観音崎までの一帯が、背後の丘陵地まで含めた自然公園として整備されており、明治時代日清・日露当時の砲台跡や、さまざまなテーマで造られた園地や広場、シップウォッチングの展望台を巡って、緩くアップダウンする散策路がつづく。
 こんな変化に富んだ散歩道を、日々たのしめる横須賀市民は幸せに思える。
 (そのぶん、傾斜地ばかりが目だって宅地には恵まれていないけれど…)

 タブノキや、ウバメガシや、ヤブツバキの樹々が生い茂る森は、トンビの塒〔ねぐら〕によさそうだ。
 海岸寄りの横須賀美術館には「いわさきちひろ館」もあり、広々とした芝生の広場も気もちがいい。
 どうやらこの辺りは、人ばかりか、人里近く棲み暮らすトンビにとっても格別。
 餌になる小動物や、魚介類にも恵まれている。

 そんななかでも、白眉はやはり灯台のある観音崎
 螺旋階段を登って立つ台上からは、浦賀水道を挟んで房総の陸影が間近。
 海は、刻々と変わる潮目模様の織り姫のごとく…。
 近くに聳え立つ東京湾海上交通センターとともに、この白亜の高みは、トンビの目をほときわ鋭く輝かせることだろう。

 観音崎自然博物館の水槽のひとつには、ほかの水族館に見るよりも優れて動きの芸達者な地ダコたちが、たこ壺に入ったり出たりを繰り返しながら、愛嬌たっぷりに戯れていた。
 われらがヨロロは、はたしてタコを好むか、はたまた苦手とするのか…。

 二日にわたる周辺散歩で、ぼくにはヨロロを主人公とするオハナシの、大筋の方向が見えてきた。
 肉づけには、まだ材料がそろわない気もするが、まぁひとつ、急かずに書いてみようかと思う。
 ぼくは筆が遅いので、このブログとの両立ができるか、心配もある。
 けれども、ままよ、そのときはそのとき、ときどきお休みをもらうかも知れないが…。  
 




*写真=上段、(上)は浦賀水道を行く客船「にっぽん丸」・観音崎京急ホテルから、(下左)は同じくLNG船、(下右)は走水の防衛大学校専用港にて*
*写真=下段、(上)は観音崎灯台から望む浦賀水道・入り混じる海流と湧昇流のせいではっきりした潮目ができる、(下左)は観音崎灯台の灯明レンズ、(下右)は観音崎自然博物館の水槽に見られる茶目っけたっぷりの地ダコ*