どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ロゼット型の越年生の“雑草”…シロイヌナズナ/  研究材料に重宝なモデル植物とは

-No.0279-
★2014年06月27日(金曜日)
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★オリンピック東京まで → 2219日






◆「シロイヌナズナ」が気になって…

 昨日の記事で、セシウム吸収効果のあらわれやすい植物として「シロイヌナズナ」を紹介したのだが、その後、この草の正体が気になって…。
 調べてみたら、興味深いことが知れた。
 素顔は、道端でおなじみの雑草でありながら、いっぽう実験室では有名な草なのであった。

 シロイヌナズナは、繁殖力の旺盛なアブラナ科一年草、しかも耐寒性にもすぐれた越年生の、ロゼット植物。
 ロゼットというのは、地ぎわから直に、放射状に葉を広げる草のこと。平たくいえば、地面に張り付いて踏まれても強く、引っこ抜きにくい雑草のことである。
 (植物に造詣の深かった昭和天皇のお言葉に「雑草という名の草はありません」…けだし真言であった)

 ロゼット葉の植物で代表的なのがタンポポ、それにオオバコ、シロイヌナズナ
 いずれも地味な存在で、背伸びを競えば勝てず、藪や八重葎のなかでは生きられない。人間の手の及びやすい、攪乱されやすい環境にあって、背の高い草の育ちにくいところに、生き残りを賭けた植物といっていい。
 そのロゼットの名のもとが、華やかな八重咲きのバラの花びらからきている、というのもオモシロイ。

 日本では帰化植物シロイヌナズナ、春に素朴な白い花をつける茎の長さは30センチくらい…というから、どうやら名前を知らないだけの長い付き合いがあったようだ。

 「モデル植物」として有名になるきっかけは2000年。
 植物では初の、全ゲノム解読が終了したことによる。遺伝子の数では顕花植物で最小の部類に入るのだそうな。つまりゲノムサイズが最小。
 これにプラス、一世代が短く、室内で簡単に栽培でき、多数の種子が採れるなど、多くの利点を備えていたから。

 国内では、(アノ)理化学研究所バイオリソースセンターほかで、DNA情報の公開や、変異株の収集・維持・配布が行われているという。

 そうして……。
 ロゼット型の草という、そもそもがじつは、その形状からも生育する環境からも、もっとも放射性物質が集積しやすい位置にあるのだった。
 つまり、「ロゼット型」は「ホットスポット型」。
 これも、めぐりあわせの妙、というべきか。
  
*写真、(左)花茎を伸ばしたシロイヌナズナ、(中)は房状に咲く白い小花、(右)は丸みを帯びたロゼット葉*(いずれもフリー百科事典『ウィキペディア』より借用