どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

熱き昂奮も感動も…かならずしも大きさにはよらない/国立競技場は〈新〉か〈改修〉か

-No.0235-
★2014年05月14日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1161日
★オリンピック東京まで → 2263日

*身近な行動範囲内での、金属加工場爆発事故にビックリ。町田市のわが家の近辺は、今朝も上空をヘリが飛びまわってます。こんな住宅地でケミカル扱ってたなんて、てんで知らなかった。消火に放水が使えないマグネシウム火災は、鎮火に時間がかかりそう。こちらは被害なしですが、ご親切に心配してくださる方々からの電話やメールに、懸命に応対しているところデス*


 以下、本日の記事については下記、以前の投稿を参照していただくとイイかと思います。
  <2013.12.06「なやましい“新”国立競技場」>
  <2013.12.07「無人のフィールド…夕闇にバーが揺れた」>
  <2013.12.08「出陣学徒壮行の地、消えゆく都営アパート」>
  <2014.01.13「高さ2倍、面積5倍はヤッパリでかすぎる…新国立競技場」>






◆5月7日、国立競技場(つづき)

 “新”国立競技場については、その後もあれやこれや、話題が絶えない。
 おおきな国家プロジェクトなのだからトウゼンだが。
 すべてが、その“規模の巨大”と維持管理も含む“費用の莫大”にある。
 つまり、採算のとれない“金喰い恐竜”だと。
 
 地球の、世界の、日本の、さまざまな事情を察する観点からして、妥当かどうか。
 また、オリンピック招致のときのプレゼンテーションでは「東日本大震災からの復興もともに」と、全世界に向けて発信したことも、忘れてはならない。

 その《3.11》後の東北では、3年をすぎても復興の歩みは遅々として、せっかくの予算も現実には生かしきないジレンマを抱え。
 しかも、オリンピック関係のより甘い蜜に誘われるかたちで、土木工事の東京一極集中が進む。
 この春の東北各地で、ボクは耳に痛く聞かされてきた。 
 (行っちゃったよ、機械も、人も…東京の方がいいって、どうしようもねぇさ)




 物議を醸す「建て替え」の是非に関して。
 このほど新たに、被災地・陸前高田市で復興支援に携わったこともある建築家、伊東豊雄さんが、“新築”ではなしに現競技場の“維持改修”ですませる代替案をまとめた、という。
 この7月には解体の始まる「いまがぎりぎり」、事実上のラストチャンスにちがいない。

 5月12日に、その“改修”案の発表があった…けれど、詳しい内容までは知れない。
 新聞報道を見るかぎりでは、(とうぜんながら)ごくシンプル。
 (まぁ、そんなとこでしょうね…)みたいな。
 
 改修案は、現在の(正面)スタンドの一部を除去した上に2段から3段の観客席を増設(これには仮設も考えられる)、収容力約8万人規模とし、陸上トラックも9(現在は8)レーンに造りかえる。ドーム型の屋根はつけないで、工事費は建て替えの半分くらいですむのではないか、という。

 話がややこしいのは、伊東さん自身、この新競技場設計コンペに参加して(不採用になって)いること。だが、このままでは問題が大きく深刻にすぎるから、あえて一石を投じることにした、と。
 したがって、たとえ実際に改修することになっても、自身が設計に携わることはない、とも。
 
 興味深いのは、新国立競技場建設の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)自体、改修を検討したことがある、という。
 その結果、見込まれる総工費の半分以下の費用で(7万人収容規模の)改修が可能とされていた、と…。
 (でも、やっぱり、新しく建て替えたかったんダ)

 気になるのは、強度。
 仮設スタンドもだが、競技場自体の経年劣化が心配だ。
 
 もっと気になるのが、建築家さんたちの世界。
 ここも庶民感覚とはかけ離れた、かなりな特殊社会にちがいなく、なにやら勢力争い的なニオイもしないではない。




 このたび、もういちど、あらためて、現在ある国立競技場に立ち、実際に内外を歩き、スタンドからも周辺からも眺め…やっぱり、“新”国立競技場の建築案には疑問が巨きすぎる。

 ここにご紹介した写真からも、オワカリいただけるかと思う。
 神宮の森は、現在でもいっぱいイッパイ。
 とても5倍規模の大建築を受け容れられる状況にはないのだ。

 もういちど、集中して、叡智を結集し議論を尽くせ。
 そうして、どちらにしても、けっして「想定外」という恥かしい言い訳だけはなしの、立派な成案を得てほしい。
 少しばかり工事が遅れたって、日本の技術力と働き力をもってすれば、なぁに、きっと取り返せるさ。






 それと、もうひとつ。
 「東京オリンピックで非核宣言を」という提唱がある。
 (核にも原発にも決別するチャンスは日本が世界のヒーローになるとき)というわけだ。
 自著『日本が世界を救う-核をなくすベストシナリオ-』(燦草出版社)で訴えているのは、広島・長崎の大学で客員教授を務めるアメリカの平和運動家、スティーブン・リーパーさん。

 日本は、原発がだす核のゴミを処理できずに、大量に抱え込んでいる。
 それを利用するウマイ奥の手、「核開発」が見え隠れする……。