どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

東通原発30キロ圏からの避難に最長71時間/        《3.11》2014春の巡礼・8日目(補遺)

-No.0222-
★2014年05月01日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1148日
★オリンピック東京まで → 2276日





青森県が避難シミュレーションの試算を公表

 旅の空の4月10日。
 フクシマのような過酷事故が東通原発東北電力)で起きたとき、予測される30キロ圏内住民の避難はどのようになるかを、青森県が明らかにした。
 ちなみにこの30キロ圏内には、むつ市街域から恐山までがすっぽりおさまり、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理関連施設群も含まれる。
 住民約7万3000人。そのすべてが圏外へ脱出するのに最長71時間という。およそ3日だ。
 (えっ、そんなにかかるの?)と思われる方もおられよう。原発立地のなかでも人口の少ない地域であり、なるほど周辺一帯は原野が多い。
 だが、むつ市街地の成り立ちをつぶさに見てきたばかりのボクには、身に沁みてナットクがいく。
 坂のある港町は、国道とそのバイパス以外は狭い細道が入り組み、河川も多いのだ。片側1車線(…かそれ以下)がほとんどの道は、一度つまってしまったらどうにもならない。逃げ道のない袋小路にひとしい。

 ボクは、こんどの巡礼のテーマに「高齢化社会での車による避難の是非」を挙げておいた。
 その観点からしても、むつ市の場合は「☓☓☓」クラスといってよかろう。かなり厳しい。

 季節や時間帯など5項目、計108通りに分けて行われたシミュレーションでの最悪条件は、「冬の日中、95%が自家用車を使い、10キロ・20キロ・30キロ圏の住民が順番に逃げるケース」だとされる。しかも、現実にはとても「整然と」はいかない、ことも明らかだ。
 「冬以外の夜間、車の利用は50%どまり」とする最短の想定でも約46時間、2日間弱。

 全体として「住民が国の避難指示を待って行動し、車の利用を控える方が避難は円滑」、「混雑の予想される交差点や踏切に、誘導員を配置すればなおよい」とされるが、ざんねんながら現実的ではない。
 国の避難指示が信用ならないことは、フクシマで明白になってしまっているし、このシュミレーションにパニックの予測はないようだ。

浜岡原発(静岡県)の場合は、5キロ圏内からの避難に最長13時間

 2週間後の23日。
 浜岡原発中部電力)で過酷事故が起きた場合の避難シュミレーションを、静岡県が公表。
 こちらの場合、ただちに避難する必要のある「5キロ圏内約5万人が圏外に脱出するのに最長13時間」とし、国の避難指示を待たずに自主避難する人や車で道路が混雑することを想定している。

 なお、「5キロ圏内の住民避難を優先、5~31キロ圏内の81万人が自主避難せずに屋内退避でいれば、4時間45分で5キロ圏外へ脱出」とする。
 (これも、やはり理想の期待値で現実からは遠い)

 さらに、「平日の日中、31キロ圏内の住民が約28万台の自家用車で移動する場合の、圏外に避難を完了するまで」の想定は。
 〇一斉に移動を開始した場合、29時間35分。
 〇5キロ圏内の住民を優先避難させた場合は、33時間45分。
 *津波で道路が冠水した場合は、それぞれ1~6時間を加算。

 県では、渋滞の車中で長時間をすごすことになれば被曝の危険も増すため、地域ごと1万~2万世帯ずつの段階的避難を模索中、という。
 (…………………………)

 しかし、ここでぼくは想う。
 東通原発(30キロ圏内7万3000人)の場合にくらべれば、人口がケタ違いに多いとはいえ浜岡原発(5キロ圏内5万人)の方が避難はしやすいことを。
 ぼくは、この地域の道路事情をある程度こころえているが、他にくらべ、おしなべて整備は進んでおり、平坦な地勢も有利だ。
 〇緊急時、通行の妨げになる車輛の排除方法
 〇便乗避難をすすめて車両数を減らす方策
 が採れれば、車での避難も有効になりうるかと思う。

 どこの方であったか、防災関係の専門家が言っておられた。
 〈防災〉より〈減災〉より〈備災〉と。
 それも、まず頭にシッカリ〈備災〉がなければ…。