どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

福島県沖“常磐もの”海の幸たちのいま/      ヒラメやカレイたち底魚はなお受難中

-No.0174-
★2014年03月14日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1100日
★オリンピック東京まで → 2324日



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 とんでもないことで世界に名を識られることになった…。

◆“フクシマ原発事故から1100日

 「あれから3年…」の海は、いまだに鎮魂の祈りの対象であり、養殖カキなど徐々に回復しつつあるとはいえ、“漁の海”にはほど遠い。
 大津波による被害の甚大なことはいうまでもない、けれど、その重荷をさらに鉛のごとく重くしているのが原発事故のひきおこした放射能汚染である。

 その影響が、かつてのブランド“常磐もの”の福島の海にかぎらないことは、案外、知られていない。
 宮城はもちろん岩手(さらには茨城)の海でも、いまだにかぎられた範囲とはいえ、細々とした漁獲物から規制値を超える濃度の放射性物質が検出されて、秘かに廃棄処分されていたりする。
 ただ、誰にもよろこばれることではないから、大っぴらには知らされないだけなのだ。

 ボクは何度でもいうが、「電気屋(電力会社)が全電源を喪失するとはなにごとか、それを恥じて詫びることもない会社に原発など扱える道理がない」のである。
 そんな厚顔無恥な企業だから、汚染水の保管にも失態つづき。すでに敷地から海へ漏れ出している汚染水があることはひた隠しに隠しておいて、林立するタンクに溜めきれなくなった汚染水の放出を、地元漁業者の顔色うかがいながら、承諾をえようと躍起になっている始末だ。

◆その“福島の海”の、いまが気になる

 水産総合研究センターによると、魚種や海域によっては、ほとんど放射性セシウムが検出されなくなるなど、ようやく光明は見えてきた…というが。
 国が出荷制限している魚、福島県沖ではいまだに40種。とうぜん他に比して突出して多い。

 海水中の放射性セシウムが減少した理由の主なところは、時間経過とともに拡散して薄くなったこと、高濃度に汚染された魚たちの世代交代が進んだこと…とされるけれど。
 魚の死骸や排泄物などに付着して水中に浮遊、海底の土に混じるセシウムがとくに問題とされるのはあたりまえで、それらは魚たちの栄養源であるから魚体に吸収、蓄積されやすい。
 結果……。

〈いまだに汚染がのこる魚種〉
 〇ヒラメカレイメバルカサゴなどの底魚、磯魚。
  *これらは“常磐もの”の中心魚種だから、打撃は大きい。

〈汚染が減りつつある魚種〉
 〇マダラアンコウなど。
  *マダラは深い海と浅瀬を行き来、アンコウは沿岸から遠く深い海に棲む。

〈汚染の少ない魚種〉
 〇イカタコカニなど。
  *これらは、生理的に体内のセシウムを排出しやすいのだそうな。
 〇コウナゴシラウオなど。
  *浮魚、稚魚の類は汚染の影響が少なく、放射性物質の検出限界値以下だ。

 関係者は、「徹底した情報公開での信頼回復」と「注文に応じて魚種を狙って獲るなどの新たな漁業の模索」をあげるが、ともあれ、影響はなお長い時間、尾をひくことはまちがいなく、しかも“フクシマ”の現状は「コントロールされている」などと軽視できるようなものには到底なっていない。
 “不安の海”の今後は、なお厳しい。