どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

受話器から聞こえるのは不吉な声/        とんでもない現れ方…があるものダ

-No.0169-
★2014年03月09日日曜日
★《3.11》フクシマから → 1095日
★オリンピック東京まで → 2329日

◆ソチ冬季パラリンピック開幕

 競技初日から、アルペンスキー男子滑降座位で、連覇の金と銅。
 さらに、オリンピックではなかなか成績の上がらないバイアスロン、男子7.5キロ立位でも銅。
 メダル3個のスタートはいいネ、やるネ、すごいネ。
 ちっとも盛り上がりませんけど…ネ。

◆日朝(日本と北朝鮮)の会議がもたれた

 まず“赤十字”レベルからというわけで、これはいつもどおりながら、なんとも古臭い。
 そして、入口が「遺骨収集」。
 戦後は終わっていない、いちどの戦争は戦後の長きにわたって甚大な禍根をのこす、避けねばならない国家最大・最高の愚行だ。
 せめてこの会談が、政府間レベルの折衝に至る前に頓挫しないでほしいものだ。

 この日朝“赤十字”会議では、もうひとつ気になったことがある。
 たまたまニュース映像にとらえられた、北朝鮮側出席者の一人の表情である。 
 名前も彼の資格も知れない…けれど、その顔貌にはハッキリと不快と不信、クッキリと嫌悪の表情が隠しようもなく泛んでいた。

 これほど明け透けな〈苦り切った顔貌〉を見せるというのも、外交の場面では珍しい。
 とにかくスゴッ…かった。
 ぼくなどは思わず、片手で顔を覆ってしまったほどである。

 会議後の、双方のコメントはいつもどおり、(ほんとのところはどうだったのか)煮え切らないものだったが。ぼくは(これは見込み薄だな)と感じさせられた。
 ……………。
 
 もっとも、たま~に、顔が心を裏ぎる…ことがないではない。
 (確率は非常に低いけれども)
 昨夜たまたま妻と深刻な夫婦喧嘩があったばかりで、最悪な心理状態であったのやも知れないが。

 そういえば……。
 ぼくの知り合いにも、とんでもなくチガイすぎる人がいた。
 彼の場合には、顔貌ではなく、その声音が気もちを裏切っていた。

 顔をあわせて話しているかぎりは、やや低めの声に落ち着きのある、おだやかな人であった。
 ところが、彼からの電話を受けたときには、ボクは受話器を握る手が思わず凍りついた。
 電話線のむこうから伝送されてくる彼の声は、人のものとも思えない、地獄からの呻きか、悪魔の囁きか…という恐ろしげなものであった。大袈裟ではない。

 ぼくは、送話機にむかって震える声を投げた。
「〇〇さん…アナタなんですか」
「えぇ、そう、ワタシですけど」
 受話器からは、地獄からの声が不審そうにくぐもって返ってくる。
「どうか…されましたか」
「別に、ふつうですけど」
 悪魔の声が不愉快そうに歪むのだ。
「ごめんなさい、電話がちょっと…ヘンに聞こえたもんで」
 ボクはそこでやっと、なんとか態勢を立て直してその場をのがれた。

 後日、彼に逢ったときにそのことを打ち明けると、彼は一瞬、不愉快に顔を曇らせてから、あきらめたように述懐した。
「まぁ、そういわれたのは、これが初めてじゃありません、不機嫌に聞こえるんですってね、ボクはふつうに喋ってるんですけど…」

 彼の声はきっと、電話機との相性が決定的に最悪なのだろう。
 ボクは彼との関係を良好に保つため、電話での対話はなるべく少なくきりあげ、必要な用件はつとめて面談にすることにした。それなら、なんの不都合もないのである。

 つくづく世の中には、いろいろさまざまなことがあるもの。
 日朝会議のアノ方がじつは、ボクの知る電話の主と似たような事情であることを、祈るばかりだ。