どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

リュウグウノツカイ人気…されど海は遠くなるばかり

-No.0138-
★2014年02月06日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1064日
★オリンピック東京まで → 2360日

 兵庫県豊岡市城崎温泉に近い竹野海岸
 いまの時期、松葉ガニ賑わい一色のはずの浜に、“幻の深海魚”騒ぎだという。

 漂着したのはリュウグウノツカイ
 蛇のように細長い魚体は4.2メートル、頭の近くから赤い背鰭がこれまた長く伸びる。
 
 「地震の前触れ」とも噂される漂着の話題は時折あって、「あぁそういえば…」と想いだす方も少なくないだろう。
 ただし、これまではほとんどが死魚、腐れかかった状態だったのが…。
 こんどは生きたままのを、地元の小学生が見つけた。

 さらに、ふつうなら、しかるべき研究機関に引き取られるところが…。
 さいわいに引き取り手なく、味見のチャンスが与えられた。
 そこで、味噌汁などにして食べてみたところ。
 「臭みもクセもなく、食感は鶏の卵白のよう」
 「心臓のバターしょう油炒めいちばんの美味」
 「肝も“カニみそ”みたいだった」
 という。

 調理した人がそれを、写真に感想も添えてツイッター投稿したところ、反響がすごくて1万リツイートを超えたそうだ。
 なるほどネ……と感じながらボクは同時に……。

 海や海辺が景が、まるで大潮どきの汐が引くように遠退いていくのを感じた。
 魚食そのものはなんとか維持されつつも、“ふるさと”の海は日本人の心から遠ざかっていくばかり。

 《3.11》の大津波が多くの人を畏怖させ、海に背をむけさせた。
 追い打ちをかけた“フクシマ”の原発事故惨事が、その目に見えない汚染への嫌悪感から、知らず知らずのうちに人々の心象風景から海を遠ざけた。

 国の中央政府や、地方でも中央都市の、日ごろ海を身近に感じていない人(役人)たちの机上の知恵が、復興計画から“海”を、さらにさらに遠くしようとしている。
 (まずいな)と、ずっとボクは思っているのだ、けれど…。
 この盆暗アタマからは、うまい方策が見い出せない。

 ふと気づくと、そういうボク自体がじつはいま、“海”から一歩も二歩も身を引いていはしないか、心配になってきた。
 それはこの冬の寒さゆえ…ならばいい。
 この春の《3.11》巡礼では、もう一度“ふるさとの海”に還ってみようと思う。