どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

予防型移転と“海空のスクリーン”

-No.0119-
★2014年01月18日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1045日
★オリンピック東京まで → 2379日

 《3.11》被災地では集落ごと高台移転の動き、遅々としながらも進んでいる折。
 これから大地震による津波被害が想定される地域でも、予防型の移転を考える計画がある。

 たとえば高知県黒潮町
 県の南西部。高知市からの長大な浜つづきを四万十川河口へ、さらには足摺岬へと辿る汀の途中にある町は、まさしく真正面に黒潮を望み、カツオの一本釣り漁とホエールウォッチングで知られるところだが。
 
 近年の大規模災害シュミレーションでは、南海トラフ巨大地震の被害想定で最大34メートルの津波に襲われるとされて、注目を浴びた。
 なかでも住宅の半数が浸水する可能性を指摘された地区では、後背地の高台へ、地域コミュニティーを守っての集団移転を模索している。過疎化と高齢化のなかで…。

 考えはいいのだけれども、ネックになるのは費用の問題だ。
 移転先の造成費用は国が補助するとはいえ、それぞれの住宅の建築費用は全額個人負担になる。ハードルが高すぎて二の足を踏む人、家庭が多いという。

 やむをえない…といって、放置しておけることでもない。
 自治体と住民とで持ち分は折半を原則に、智慧をしぼる。一挙に無理をとおすのではなく、いくつかの段階をふむことも必要ではないだろうか。

 ほかにも、似たような事情と動きが散見されるものの、時が経ち話が進むにつれて消極的な方向に流れていくようだ。
 いうまでもなくそれは、生々しい記憶の風化による。あれほど激烈だった大津波の恐怖感でさえ、時の経過には抗いきれない。

 忘れないためには、くりかえし記憶を蘇らせることだ。
 ぼくは想う。
 目の前の海の、中空のスクリーンに記憶の映像を、繰り返し蘇らせることはできないか…と。
 それは、無理なことなのだろうか…と。