どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

高さ2倍超、面積5倍超はヤッパリでかすぎる…新国立競技場

-No.0114-
★2014年01月13日(月曜日・成人の日
★《3.11》フクシマから → 1040日
★オリンピック東京まで → 2384日

 「成人の日」。
 どうも、いかんせん古びた遺産のようで、ピンとこない。
 着飾るのは日常的になっているし、発散して騒ぐイベントにもことかかない、いま。
 成人の年齢18に引き下げて、「成人の日」も別な日どりに定め直してはどうか…。
 だってね、ボクは、ほぼ半世紀も前の成人式経験者だけれども、もうあの頃から「古臭く」て黴がはえたようでしかなかった成人式なのである。
 いい加減にしたらいいのに、と思うのはボクだけだろうか。












◇早稲田健闘するも、帝京は分厚く強かった

 昨日は、国立競技場へ。
 ラグビーの全国大学選手権決勝「帝京 vs 早稲田」を観に行って来た。

 地下鉄大江戸線国立競技場駅を出ると、キックオフの1時間半ほど前だったが、すでに歩道には人が溢れ、JR千駄ヶ谷駅方面からも波状的な人波。応援の学生が要所要所に立ち、“早スポ”(早稲田スポーツ新聞会発行)の決勝戦特集が無料配布されている。
 
 懐かしいワクワク感をあじわいながら、ぼくは1964年東京オリンピック、開会式当日のときの昂奮と雑踏を思いだしていた。
 あれから比べたら半分以下かも知れない。
 それに、ラグビー人気はいま、サッカーとはとても比べものにならない。

 早い昼飯を千駄ヶ谷駅前(競技場近辺にはナニもないのだ)まで行ってすませ、時間を稼ぐ。
 寒波の居座るこの冬、吹きっ曝しのスタンドは寒かろう。
 観戦チケットはインターネット予約購入してあるし、この客の出足なら慌てるほどもない。
 ぼくはパンツもタイツも2重履き、タートルネック・セーターの上からネックウォーマーという重装備に身を固めて来ていた。
 ぼくは寒がりであり、スタンドで震える恥かしさだけは御免であった。

 午後1時キックオフ。
 ぼくが陣取ったのは、斜め右後方に聖火台を仰ぐバックスタンドの東寄り。ちょうど青山門の上あたり、4階建ての最上階下部に位置する自由席。
 運よく好天に恵まれ、陽ざしを浴びて、感じるほどの風もないスタンドは暖かくてホッとする。
 これなら鼻水に悩まされる心配もない。

 観客はざっとみたところ、5万人余収容の7~8割ほどだろうか。
 試合は開始早々、早稲田がトライ&ゴールで7点を先取。
 好ゲームを予感しながら、ぼくは予告しておいたとおり、プレーの合間合間に競技場の全体像と雰囲気を観察。規模で4~5倍、高さで2倍を超す新競技場が登場した場面に思いを巡らせた。

 現在の競技場では、高い自由席スタンドからも選手の動きなどはよく見える。
 ぼくは、さして要もないマスクと同様に、オペラグラスで覗くような見物なんぞ、したくない。
 すると、想像する競技場の高さ・広さは、ともに1.5倍くらいまでがいいところであろうと思われた。それ以上になると、感動は間遠にならざるをえまい。
 関係者は、VIP席など高額席の確保に血道をあげているようだが、スポーツによらず、ほんとうにそのイベント開催をよろこび愛する者は、自由席クラスの人々であることを忘れてほしくない。

 好ゲームは、前半を12-10の帝京リードで終えた。
 東側の早稲田応援席に近かったせいか、ぼくの周りも多くが早稲田ファン。応援のスタイルで見るかぎり伝統の早稲田にだいぶ分があり、しかし、明るさでは真紅の帝京に勢いがあった。

 ハーフタイムに、トイレに立ったぼくは3階通路の売店へ、ビールを買いに行く。
 スタンドで震えるのは恥かしい…などといいながらビールで昂奮を鎮め(あるいはますます煽り)たいのだ。
 競技場というのは、裏にまわるとどうして、こうも冷え冷えとうら悲しいのだろう。
 洋の東西を問わず、ぼくが生まれた時からず~っと変わらないのは、どう見てもオカシイ。
 じつをいうとボクは、その巨大すぎさには疑問を呈しつつも、新競技場完成予想図の斬新なフォルムに表裏のない有効性、人の行き来が愉しい明るさ…といったものを期待しているのだった。

 ゲームは後半、4連覇中の帝京が早々たてつづけに2トライを挙げて押しまくり、早稲田はこの分厚さを抑えきれない。
 下馬評は圧倒的に帝京有利だったし、それは“早スポ”でも正直に認めていたところ。帝京の攻撃を抑え、耐えて捉える反攻のチャンスに賭ける。早稲田としては失点を極力少なくしなければいけないところ、これでは取られすぎ。

 最後は意地を見せて巻き返し、一時は1トライ(5点)差まで追いすがってスタンドを沸かせたが、ついにおよばず、ノーサイドのホイッスル。
 41対34のスコアで、帝京の5連覇。

 ホッと眺め見る正面スタンドのありようが、やっぱり時を経てあまりにも古めかしかった。
 現在ある競技場を補修して使えばいい、という声もあるようだが、ぼくは首をタテにはしない。
 新築はいいから、その程度と在り方だ。
 スタンドの上から見まわす周囲の状況、ほかはそうでもないのだけれど、代々木方面の高層ビルの林立にはすでに相当な圧迫感がある。
 ぼくの想像力のかぎりでは、予定どおりの新競技場ができたら神宮の森は“昔のこと”になるだろう。日本の狭小な国土。だから無理をすべきではない、のか。あるいは、だから敢えて突き抜けるべきなのか。もっと集中して議論白熱すべし。
 7万もの収容力が必要か、そんなにたいそうな金をかけていいのか、なぜ日本らしさの発揮できる木造にしないのか…。

 前にもいったとおり、関係者はいま、現在の国立競技場周辺を深く思索しつつ歩き、このスタンドに立ってもういちど、頭を風に吹かれてみるべし。
 組織委員会の委員長には、森元総理大臣がなるようだ。
 ことオリンピックに関しては、都知事なんかより組織委員会委員長である。
 ひとり静かに神宮外苑あたりを逍遥する、森さんの姿が見たいものだ。

*写真の国立競技場、(上左)は聖火台の立つバックスタンド最上階、(上右)は青山門を出て行く観客たち、(中)はスタンドから眺める競技風景これくらいなら自由席からでも充分に楽しめる、(下左)はバックスタンドから南の神宮前方向、(下中)は同じく西の正面スタンド方向、(下右)は同じく北の新宿御苑方向、それぞれの景観*