どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

箱根駅伝-復路・総合-…東洋の完勝、早稲田に厚かった“3強”の壁

-No.0104-
★2014年01月03日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1030日
★オリンピック東京まで → 2394日

 昨日、往路の結果から。
 ぼくは、強い東洋を駒沢がどこまで追えるか、連覇のむずかしくなった日体大がどんなかたちで意地を見せるか、が復路の見どころ。
 そのすべてが、出だしの“山下り”6区にかかっている…と見ていた。

◆6区=箱根町芦ノ湖駐車場入り口-小田原中継所(20.8km・計128.8km)…東洋が優勝への流れをつかむ

 トップ、東洋の日下佳祐(4年)くんは福島県南相馬市の高校卒。負けるな。

 2位、駒沢の西澤佳洋(3年)くんの役目は、1秒でも差を詰めて東洋にプレッシャーをかけることだったが、中継所では逆に差を広げられてしまった。

 4位の日体大・鈴木悠介(4年)も逆襲の狼煙を上げられなかった。

 この時点で正直ぼくは、東洋優勝への流れは決まった…と思った。
 
 この区間で、いい走りを見せてくれたのは明大の廣瀬大貴(3年)くん。

 予選会をぎりぎりのところで勝ち上がってきた伝統校、中大のキャプテン代田修平(4年)くんもこの区間を走った。予選会の後に見せた安堵の涙からは立ち直っていたようだったが、溌溂とまではいかず、心の負担の大きさを偲ばせた。

 《結果》
 1位 東洋・日下佳祐(4年)→6時間26分17秒
 2位 駒沢・西澤佳洋(3年)→トップから1分17秒遅れ
 3位 早大・三浦雅裕(2年)→トップから4分56秒遅れ
 4位 日体大・鈴木悠介(4年)→トップから6分19秒遅れ
 5位(区間賞)明大・廣瀬大貴(3年)→トップから8分遅れ

◆7区=小田原中継所-平塚中継所(21.3km・計150.1km)…東洋1年生の区間賞で流れは決定的に

 往路の4区と同じく、新人登竜門の区間。

 ここでも東洋の服部弾馬(1年)くんが、リードを広げる走りで区間賞。新人とは思えない、安定感のある走りはみごと。
 往路2区で活躍した兄・勇馬(2年)くんと並んで東洋の次代を担う成長株…というボクの期待に応えてくれた。
 走ったあとのインタビューに「楽しんで走れた」と応える笑顔もよかった。

 同じ区間を走った駒沢・西山雄介(1年)くんは、服部弾馬くんの高校駅伝時代からのライバル。
 このライバル対決でも勝った東洋がリードをさらに広げ、あと怖いのは不意のアクシデントだけ…になった。

 《結果》
 1位(区間賞)東洋・服部弾馬(1年)→7時間29分44秒
 2位 駒沢・西山雄介(1年)→トップから1分54秒遅れ
 3位 早大・柳利幸(2年)→トップから5分58秒遅れ
 4位 日体大・山本航平(1年)→トップから8分21秒遅れ
 5位 明大・松井智靖(3年)→トップから9分16秒遅れ

◆8区=平塚中継所-戸塚中継所(21.5km・計171.6km)…波乱なくドキドキすることもなく上位の安定ぶりが際立つ 
 
 トップの東洋は、「入りは抑えめ後半で勝負」の先頭らしい余裕の走り、ゆるぎない。
 いっぽう追いかけるチームには、「ひと泡吹かせてやろう」ほどの覇気がうかがえない。

 科学的なトレーニング法が進んで、スピードアップのレベルも上っていくと、こんなレースが多くなっていくのかもしれない…気がしてくる。
 しかし、だとすれば「駅伝のおもしろみは薄れていく」のではないか。

 《結果》
 1位(区間賞)東洋・高久龍(3年)→8時間34分19秒
 2位 駒沢・大塚祥平(1年)→トップから3分40秒遅れ
 3位 早大・井戸浩貴(1年)→トップから7分53秒遅れ
 4位 日体大・奥野翔弥(2年)→トップから9分53秒遅れ
 5位 明大・有村優樹(3年)→トップから10分2秒遅れ

◆9区=戸塚中継所-鶴見中継所(23.2km・計194.8km)…勝負あった、駒沢のエースにも無念の表情

 この日朝のエントリー変更時点では、「9区までに1分くらいまでに差を詰めておけばエース窪田で逆転」というのが、駒沢・大八木監督の狙いだったろう。

 だが、流れは逆。
 1分以内の差で始まった復路のレースが、いまや前を行くランナーの姿が見えないほどに離れてしまっては、ギブアップである。

 中継所で襷を受ける駒沢・窪田忍(4年)キャプテンの顔が、無理につくった無表情に見え、監督からも「逆転」の声はすでにかからなくなっていた。

 興味が失せかけたレースに、ひとすじの光明を投げかけてくれたのが日体大・矢野圭吾(4年)くん。ここまで来て、やっと早稲田を逆転、“3強”の意地を見せてくれたと思う。
 これがなくては、駅伝にならない。

 《結果》
 1位 東洋・上村和生(2年)→9時間43分43秒
 2位 駒沢・窪田忍(4年)→トップから3分12秒遅れ
 3位(区間賞)日体大・矢野圭吾(4年)→トップから8分58秒遅れ
 4位 早大・田口大貴(3年)→トップから9分2秒遅れ
 5位 明大・前野貴行(3年)→トップから12分12秒遅れ

 *下位では、恒例の繰り上げスタート、今年も。ここでは、トップ通過から20分の制限時間ぎりぎり5秒前ほどのところで、専修がなんとか母校の襷を繋ぎ、上武・国士舘の2校が涙の繰り上げになった。

◆10区=鶴見中継所-読売新聞東京本社(23.1km・計217.9km)…終わってみれば往路1区の上位6校が、総合成績上位の6校だった

 レースは、往路から、そして“山下り”からの流れのままに、東洋がさらに差を広げて圧勝の総合優勝(歴代2位の記録)、あわせて復路優勝も新記録で飾った。

 往・復10区間の区間賞、ことしはすべて上位6校が占め、うち半分の5区間を東洋が制した。

 総じて、結果はボクの予想したとおり…だったのだけれど、あまりオモシロくない。
 観る方としては、もっとドキドキ、ハラハラさせてほしいのだ。

 2位に入った駒沢だが、今シーズン「学生駅伝3冠」を目指し「ほんとうに勝ちたいのは箱根」といっていた選手たちに、笑顔がなかったのはしかたない。
 往路2区で「もくろんだ貯金に失敗」したボク一番の注目株、村山謙太くんにもあの素敵な笑顔が見られなくてザンネンだった。
 笑顔対決でいえば、ことしは東洋の服部弾馬くんが抜群のトップ。村山くんには来シーズンのリベンジを期待しておきたい。

 鶴見中継所では、なんと下位7校もが繰り上げスタートになった。
 記念大会のせいもあるけれど、出場校が多すぎたせいで全体に雑然とした大会でもあった。
 復路の成績のわかりづらさ…見た目の順位があてにならないの…も、ややこしくて興味半減。
 大会の運営法を、一度しっかり考え直してみてほしいと思う。

 《結果》
 1位(区間賞)東洋・大津顕杜(4年)→10時間52分51秒
 2位 駒沢・其田健也(2年)→トップから4分34秒遅れ
 3位 日体大・甲斐翔太(4年)→トップから11分遅れ
 4位 早大・中村信一郎(2年)→トップから11分26秒遅れ
 5位 青学・竹内一輝(3年)→トップから16分2秒遅れ
 6位 明大・石間涼(4年)→トップから17分18秒遅れ