どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

箱根駅伝-往路-3強(日体大・東洋・駒沢)+早稲田

-No.0103-
★2014年01月02日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1029日
★オリンピック東京まで → 2395日

◆1区=読売新聞東京本社-鶴見中継所(21.4km)…流れはほぼ決まった

 “流れにのりたい”有力校の“1区重視”はあきらか。
 スタートから早大の大エース大迫傑(4年)くんがひっぱる展開は、予想どおり。

 10キロすぎで先頭集団から青学の一色恭吾(1年)が飛び出して揺さぶる。早大・大迫くんの走りに精彩なく、顔色が白い。

 15キロすぎ、日体大の山中秀仁(2年)くんがトップに立つ。青学の一色くんが遅れはじめ、早大の大迫くんも苦しそう。
 この時点で、日体大・東洋・駒沢・明大・早大…注目の“3強+早明”にしぼられる。

 18キロの勝負どころ六郷橋で、まず早大の大迫くんが遅れ、次に明大の文元慧(3年)くんが遅れ、のこった3強のなかから東洋・田口雅也(3年)くんが遅れた。

 《結果》
 1位(区間賞)日体大・山中秀仁(2年)→1時間1分25秒
 2位 駒沢・中村匠吾(3年)→トップから11秒遅れ
 3位 東洋・田口雅也(3年)→トップから21秒遅れ
 4位 明大・文元慧(3年)→トップから37秒遅れ
 5位 早大・大迫傑(4年)→トップから49秒遅れ

 *元日の予想でぼくが注目した、大東大の市田宏(3年)くんも上位の8番に入った。
 *早稲田の大迫くんは、ふつうの選手ならまあ好位置につけたことになるのだけれど…。

◆花の2区=鶴見中継所-戸塚中継所(23.2km・計44.6km)…注目選手の顔見せ、早稲田ふんばる

 2位で襷を受けた駒沢・村山謙太(3年)くん、ぼくの最注目選手が期待どおりに、6キロすぎでトップに立った。
 が、コンディションはいまひとつだったのか、思いのほか走りに伸びがない。

 横浜駅前をすぎて間もなくの10キロ手前で、“ごぼう抜き”の走りをしていた山梨のエノック・オムワンバ(2年)くんに突然の故障。疲労骨折で、山梨は棄権(これ以降はルールでオープン参加になるため記録はのこらない)。

 12キロで、ぼくの注目株、東洋・服部勇馬(2年)くんが2位に上がる。
 中継所1位だった日体大・本田匠(4年)くんは調子が悪く、結局は順位を6位まで下げることになった。これは大きな誤算だ。

 難所の権太坂で駒沢の村山くん、太腿のあたりを手で叩きだし、表情も冴えない。早大・明大・東洋の3校が背後に迫るが、しかし、なんとか粘ってトップを守った。

 《結果》
 1位 駒沢・村山謙太(3年)→2時間10分3秒
 2位 東洋・服部勇馬(2年)→トップから26秒遅れ
 3位(区間賞)早大・高田康暉(2年)→トップから29秒
 4位 明大・大六野秀畝(3年)→トップから1分14秒遅れ
 5位 青学・神野大地(2年)→トップから1分56秒遅れ
 6位 日体大・本田匠(4年)→トップから2分19秒遅れ

 *双子の注目選手、大東大の市田孝(3年)くんは、弟の宏くんから受けた襷を同順位の8位で次に繋いだ。期待した成績には、いまひとつ。
 *これも注目株だった駒大・村山謙太くんの弟、城西大・村山紘太(3年)くんは1つ順位を上げて18位だったが、同区間を走りながらついに兄の背を追えず仕舞い、ザンネン。
 *早稲田の高田くんは、よく走った。大エース大迫くんの失敗をひきずれば、そのままズルズルと後退しかねないところで、よくぞ踏ん張った、これは大きい。

◆3区=戸塚中継所-平塚中継所(21.65km・計66.1km)…駒沢にも誤算あり、東洋が抜け出す

 戸塚中継所で、途中棄権の山梨(オープン参加)と、大きく遅れた22位(最下位)の国士舘、2校がトップ通過から10分後に繰り上げスタート。母校の襷が繋がらない。
 
 好天に恵まれた今年の往路。
 だが、選手にとっては気温の上昇が敵にまわることになるから、むずかしい。

 9キロすぎに、双子の弟で副キャプテン、東洋の設楽悠太(4年)くんが快走。トップに立つ。
 抜かれた駒沢は、アテにしていた油布郁人(4年)くんの走りに精彩なく後退。誤算だったが、なんとか2位はキープした。

 スピード駅伝は、このあたりで各順位の間隔が開き始め、一人旅のケースが多くなってくる。トップを除いて、一人旅の孤独は苦しい。

 《結果》
 1位(区間賞)東洋・設楽悠太(4年)→3時間12分42秒
 2位 駒沢・油布郁人(4年)→トップから55秒遅れ
 3位 早大・武田凛太郎(1年)→トップから1分50秒遅れ
 4位 明大・八木沢元樹(3年)→トップから2分2秒遅れ
 ……
 7位 日体大・勝亦祐太(2年)→トップから5分36秒遅れ

 *この区間で日体大の遅れアッという間に大きく開いて、走りに落ち着いた安定感が感じられない。連覇あやうし。

◆4区=平塚中継所-小田原中継所(18.5km・計84.6km)…駒大の1年生が踏ん張って繋ぐ

 この繋ぎの区間が、案外むずかしい。
 レースの流れとしても、緩みのでてくるところ(テレビ観戦のボクなどもつい眠くなってくるくらい)だ。
 
 上位の順位に変動のない中で、2位駒大の中谷圭佑(1年)くんがよく踏ん張って、ジワリとトップの東洋に迫って見せた。

 この区間は、経験を積ませて将来に備える、新人のための舞台にもなる。

 《結果》
 1位 東洋・今井憲久(3年)→4時間7分57秒
 2位(区間賞)駒沢・中谷圭佑(1年)トップから21秒遅れ
 3位 早大・平和真(1年)→トップから1分38秒遅れ
 4位 明大・木村慎(2年)→トップから2分23秒遅れ
 ……
 7位 日体大・坂本新(1年)→トップから6分31秒遅れ

◆5区=小田原中継所-箱根町芦ノ湖駐車場入り口(23.4km・計108.0km)

 高低差864メートルの箱根“山登り”。
 今年の90回記念大会に、去年のような波乱はなかった。

 双子の兄でキャプテン、東洋の設楽啓太(4年)くんが区間賞で往路優勝に華を添え、兄弟揃っての区間賞という話題も提供してくれた。

 東洋の設楽兄弟は強かった。
 皆がこぞって注目するし、堅すぎる本命みたいで、ボクはちょっと余所目に見ていたのだけれど、本命が本命らしく勝ちきるのは、やはり凄いことだ、脱帽する。
 強烈な印象のこした“柏原くんの後の5区”に、思いきって、あえてキャプテンを起用した監督も、やるなぁ。

 日体大の“山登りエース”キャプテン服部翔大(4年)くんにとっては、襷を受ける順番(7位)とタイム差が…思惑を外れすぎていた…のだろう。
 懸命に追ったけれども(トップには)届かないどころか、結局は、タイム差も縮めることもできずに終わった。
 服部くんが順番は3つ押し上げてゴールに飛び込みながら、小さく両手をあわせて詫びるようなポーズをとった気もちが、ぼくには痛くわかる。
 どうしようもなく、乗りきれないままに終えてしまった走りの結果は、東洋・設楽啓太くんとのタイム差わずか1秒で区間賞も逃した。

 ひとつの明るい話題は、同名の駒大・馬場翔大(2年)くんも、粘って区間3位の走りを見せ、トップ東洋に喰らいついてくれたことである。

 《結果》=往路
 1位(区間賞)東洋・設楽啓太(4年)→5時間27分13秒
 2位 駒大・馬場翔大(2年)→トップから59秒遅れ
 3位 早大・高橋広夢(3年)→トップから5分9秒遅れ
 4位 日体大・服部翔大(4年)→トップから6分32秒遅れ
 5位 青学・高橋宗司(3年)→トップから7分51秒遅れ
 6位 拓大・尾上慎太郎(3年)→トップから8分39秒
 7位 明大・横手健(2年)→トップから8分48秒遅れ

 明日は、復路にどんな展開が待っているか…。
 ここまでは、まあまあ穏やかにきたけれど、さて…。