どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

木曽谷に舞った命の花粉

★2013年12月13日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1009日
★オリンピック東京まで → 2415日



 あれは…信州塩尻から入った木曽路の谷が、だんだんに深くなって行く奈良井宿の辺りだった。
 宿の少し手前、平沢の漆器工芸館に寄った、その駐車場で…。

 いい日和の、気もちよく吹き渡る風に誘われて見上げた谷向う、すくすく揃い立った杉林が(伸びをした)かに見えた。錯覚かと思った。
 なかでも、目だって育ちのいい2株に目が吸い寄せられたのは、伸びをした杉が、あろうことか(からだを揺すった)ように見えたからだった。そして、フワッと煙った。

 風が、なにかの加減でひとすじに集中して吹き進むことはあるが、その杉はあきらかに風に吹かれて揺れたのではなかった。いや…吹かれただけ…ではなかった。

 風の呼吸がふと間をおいて、つぎに大きく吹き渡ったとき、(こんどこそ間違いなく)杉はからだを揺すりたて、モア~ッと周囲を煙らせて、風にのった。
 
 風を迎えてよろこび、奮い立った感があったのだ。
 杉が意思をもって花粉をまき散らし、行方を風に托したのである。

 ボクとカミさんは、声もなく立ちつくすばかりだった。

 ………………

 「花粉を飛散させない無花粉ヒノキが見つかった」という。
 神奈川県秦野市の森林で、花粉の出方を調べていた担当職員が偶然に見つけ、調べたところ突然変異によるものと判明。雄花の花粉の袋が開かない、学会で専門家も認めた。
 県ではこのヒノキの葉の一部から苗木を育て、6~7年後には数百本を出荷する計画だと。
 「無花粉スギ」の方はすでに04年に発見され、苗木の生産が始まっている。
 いまある木の伐採後、無花粉株に植え替えていけばいずれ…。
 先の長い話ではあるけれど…。